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日本生物学オリンピック2023本選出場(校長ブログ147)

 日本生物学オリンピック2023の本選(静岡大学にて、3泊4日で開催)に、6年生の渡辺雪葉さんが出場しました。応募者数3868人、受験者数3255人の中で、本選に出場できるのは、約80人という高倍率で、大変立派なことです。おめでとうございます。3年連続で開智生が本選に出場したことになります。さっそくこれまでのことを振り返ってもらいました。

 

~~予選に参加したきっかけは?~~

 直接的には、生物を教わっている館野先生から勧められたことです。4年生で館野先生に生物を教わるようになり、生物のおもしろさに目覚めました。生物は暗記科目という偏見を持っていたのですが、生物学は思考力を要する科目であるということに気づかされ、そのおもしろさに魅了されました。受験勉強との両立はできるだろうか、という不安もありましたが、先生の勧めもあり、参加することにしました。

 

~~予選の様子~~

 予選への準備として、館野先生の放課後特別講座の中で、過去問をすべて解きました。予選はマークシート形式で、正解が発表されるので、自己採点をしてみました。例年の予選通過点からすると、自分の得点は低い結果となり、落ち込んでしまいましたが、蓋を開けてみたら、21位で合格でした。例年より問題が難しくて、平均点が下がったようです。無事本選に進むことができて、よかったです。

 

~~本選の様子~~

 本選では、実験の課題が提示され、実験をした上で問題に答える、という形式で競うことになります。実験の技能が必要となりますので、生澤先生に実験の基礎やPCR法などの技法を2日間でみっちり教わりました。本選当日では、PCを使った遺伝子の系統樹に関すること、わさびのミロシナーゼ活性に関すること、カエルやコオロギの解剖に関すること、といった実験が課されました。慎重に実験を進めたせいで、問題を解く時間が足りなくなってしまったことが、得点につながらなかった原因だと思います。上位を狙っていたのですが、結果的には、敢闘賞ということになりました。

 

~~日本生物学オリンピック2023に出て感じたこと~~

 上位入賞はできませんでしたが、静岡大学の研究室を見学したり、動物園や清水港への訪問など、参加者が交流する場がたくさんあったので、得がたい貴重な体験となりました。世の中にはすごい高校生がたくさんいるということに、とても感銘を受けました。いろんな生物に興味を持っているなど、個性的な方々と話をすることができて、本当に刺激になりました。すでにSNSでつながっていて、今後も交流ができればと思っています。

 

~~大学で学びたいこと~~

 データサイエンスを学びたいと思っています。生物も好きなので、生物学とデータサイエンスを融合させて、遺伝子解析や医療技術の発展に携わることができたらと考えています。

校長室にて。予選と本選の賞状と。

~~インタビューを終えて~~

 外に出て行って、いろんな体験をすることは、自分の視野を広げることにつながり、それが自分の未来を切り拓いて行くことにつながっていきます。世の中には、多様な人たちがいて、そういった人たちから大きな影響を受けることは、人生を豊かなものにすることにつながっていきます。今回の経験が、将来、データサイエンスや生物学を学んでいくことに大きな影響を与えることと思います。改めて、おめでとうございます。