高校生クイズ出場(校長ブログ197)
昨年に引き続き、今年も「第44回全国高等学校クイズ選手権」に開智チームが出場しました。おめでとうございます。出場した熊倉君(一貫部6年生)、外山君(一貫部5年生)、ナデリさん(高等部2年生)に話を聞きました。
~~出場の経緯と予選の様子~~
昨年は個人参加(熊倉君)でしたが、今年はチーム参加のみとなっていたので、開智でチームを結成することにしました。今回の出題範囲から出そうな問題80問を作成し、一貫部と高等部のそれぞれのクイズ研究会のメンバーに解いてもらい、成績上位で参加する意志のある人を選抜することにしました。その結果、結成されたのがこのチームです。予選はスマホによる参加で、全国一斉に4択問題をひたすら解くという形で行われました。こんな問題が出るんだという感じで、難しい問題も出ましたが、出場校中7位という結果で本選出場を決められたのは、本当によかったです。
~~首都圏の本選参加校が浅草に集まって、浅草の町をめぐりながら、クイズの問題を作る、という番組が事前に放映されました。その時の感想を教えてください~~
(熊倉君)普段からたえず作問をしているので、「自分のための企画だ」と思いました(笑)。他校の人の作問の着眼点にはハッとさせられ、勉強になりました。
(外山君)意外なところが本編で取り上げられていて(外山君が生物に関心が高いこと)、びっくりしました。たまたま醍醐天皇のことを調べていて、それに関する問題が出題されて、答えられたのは思い出深いです。
(ナデリさん)「こんなことを問題にするんだ」と驚くと同時に、それに対してもすかさず答える人がいて、とても刺激を受けました。
~~本選の様子~~
(熊倉君)勝ち抜きまであと少しというところまで行きながら、肝心な時に誤答してしまうという詰めの甘さがあり、これが敗因だと考えています。ただ、「藤原効果(2つ以上の台風が接近した時に、互いに干渉して通常とは違う進路をとること)」に関する出題で、「2つ以上の」という言葉が出た段階でボタンを押して「藤原効果」という正解を出せたことは、本大会のハイライトとも言うべき、とても思い出深い出来事でした。
(外山君)予選の出題から推測して、時事問題がたくさん出るだろうと思って対策をしていましたが、今回のテーマが、当日いざ蓋を開けてみると思いのほか「日本の魅力」に関する出題が多く、準備が足りなかったと思います。他の2人は正解した問題があったのに、自分にはなかったことが、心残りです。
(ナデリさん)正解が思い浮かんだ時に、確信が無くてボタンを押せなかった結果、他の人に押されてしまったことがくやしかったです。なかなか自信をもってボタンを押すのは難しいです。でも、自分が得意とする文学の問題に関して、正解を答えることができたのは、本当にうれしかったです。
~~感じたこと~~
(熊倉君)去年もいっしょに出場した昭和学院秀英さんが、私の今年の一番の推しチームで、一生懸命応援していましたが、その昭和学院秀英さんが決勝まで進んだことは、我がことのようにうれしかったです。また、今回の高校生クイズは、多くのクイズプレイヤーや視聴者が思い描く理想の大会に近い、史上屈指の名作回だったと思っています。
~~これからのこと~~
(熊倉君)大学生になっても、クイズは続けていきたいです。
(外山君)今年のくやしさを来年につなげられたらなあ、と思います。
(ナデリさん)今回の大会で自分の足りないところが見えてきたので、これからに生かしたいです。
~~インタビューを終えて~~
とても個性的なメンバーで、インタビューをしていても、3人の話に引き込まれる感じでした。問題文読み上げの一言一句を集中して聞き取り、すかさず持っている知識を脳内で検索して反射的に回答するという流れは、まさに知的スポーツだという認識を新たにしました。てにをはといった細部までしっかり聞くという姿勢は、「他者の話をしっかり聞いた上で自分の考えを伝える」という開智の教育目標との関連も、強く感じました。また、他の参加校の人たちとの交流の話も印象深く感じました。外へ出ていくと、いろんな人がいて、刺激を得られるということだと思います。お疲れ様でした。改めて、全国大会出場おめでとう。