コース&探究②「孔雀の舞」(校長ブログ220)
昨年度、3,4年生の「IB探究系統」に関連した取り組みとして、岩槻にある久伊豆神社の例大祭で「孔雀の舞」を奉納するという活動を行いましたが、今年度も新しいメンバーを加えて、4月の春の例大祭において、孔雀の舞の奉納を行いました。今道さん、水政さん、古川さん、中村さん(以上5年)、吉川さん、日高さん、山岡さん、野田さん、石田さん(以上4年)、星澤さん(2年)の皆さんに話を聞きました。
~~(新メンバーに)活動に参加したきっかけ~~
三原先生の英語の授業の中で、地域貢献の話題がよく出ます。それでこの活動を知り、「孔雀の舞」はとても特徴のある舞で、K-POPなどのダンスを見慣れている私たちにとって、とても新鮮なものに感じました。生徒会活動の中で、生徒会長がこの活動に昨年度から取り組んでいることを知り、生徒会長からも勧められてやってみようと思いました。
~~今年の工夫~~
昨年度の経験から、一部動き方を見直し、移動距離を減らすことで動きに余裕を持たせました。練習期間が昨年度よりも大幅に短かったので、直前は毎日練習して、集中的に動きを覚えました。(5年生として)初めて参加する4年生にプレッシャーをかけるのはよくないと思って、やさしく接することを心がけました。部活動とは違うので、学年が異なる人たちが楽しく参加できるのがいいと思いました。
~~大変だったこと~~
練習期間が去年と比べて短く、本番でちゃんと動けるか不安でした。動画を何度も見て、動きを頭に入れました。授業中にもその動画のことが頭に浮かんできて、困ってしまいました。
~~うまくいったこと~~
昨年は緊張しすぎて、ただ覚えたことをこなそうという感じでしたが、今年は2回目なので、気持ち的にだいぶ楽でした。その動作の意味を考えたり、観客を見渡したりする余裕ができました。神主として小さく切った紙を撒く動作があるのですが、今年は昨年より大勢の観客に向かって撒くことができ、喜んでもらえました。着付けが難しく、紐を結ぶのも大変だったのですが、当日ほどけてしまうこともなく、よかったです。神主、天皇、孔雀雄、孔雀雌など、それぞれに役割があるのですが、その役割を意識して堂々と舞うことができました。孔雀への愛を持って舞うことができました。孔雀もそれに答えてくれて、たくさん鳴いていました。また、足袋の裏面が黄色くて変に目立ってしまうので、直前に黒のスプレーで着色した結果、いい感じになりました。
~~地域とのつながりで学んだこと~~
地域の子ども食堂での活動も続けていますが、その子ども食堂の創設者の方が、今回の孔雀の舞を見に来てくださって、とてもうれしかったです。このようにいろんな活動が地域を通してつながっていくことが大切だと思います。神社のお祭りというのは、ニュースとかで見かけることはあっても、自分が関わることはありませんでした。今回、関わってみて、神社の例大祭というのはどういうものなのか、実感することができました。久伊豆神社の方と、孔雀の性質の話とか、黒奴の話など、いろいろな話をすることができ、地域とつながるといろんな方といろんな話ができるということを学びました。
~~今後について~~
できれば来年はもう少し早めに準備ができるといいと思います。新しいメンバーを集めたいです。来年の春の例大祭は、日曜日に予定されているので、より多くの人に見に来てほしいです。
~~インタビューを終えて~~
上級生が下級生を気遣い、この活動が続くためにいろいろな配慮をしているのが窺えて、とてもたのもしく思いました。地域貢献活動は、継続することに意義があります。久伊豆神社は1400年以上の歴史があります。その歴史の継続に開智が少しでも役に立つことができたとすれば、とても光栄なことです。同時に、生徒たちにとっても、多くの学びを得ることができて、感謝しています。今後もこの活動が継続できることを願っています。