第29回体育祭①(校長ブログ222)
5月18日、今年度の体育祭が開催されました。本来は17日の開催予定が、雨天により翌18日に順延となりましたが、非常に盛り上がったすばらしい体育祭となりました。体育祭を企画・運営した、体育祭実行委員会の委員長(5年森田さん)、副委員長(5年関井さん、4年知覧さん)に話を聞きました。
~~今年の体育祭のねらい、こだわりのポイント~~
後悔の残らない体育祭にしたいという思いがありました。実行委員も応援団も生徒たちも、皆が体育祭成功のために協力しあえればいいなと考えていました。練習が体育祭成功の決め手だと考えましたが、放課後は部活動との兼ね合いが難しいという課題がありました。各部の生徒や顧問の先生と調整し、学年ごとに「体育祭優先日」というものを設けて、練習したことはとても大きかったです。また、熱中症対策として、低学年中心にテントを準備したこと、休憩中に体育館でグラウンドの様子を配信で見られるようにしたこと、などを実行しました。「後悔の残らない」を実現するために、競技の判定に関する抗議について、事前に応援団と徹底的に話し合いました。
~~準備・練習について~~
体育祭優先日については、私たちが事前に想定していた以上に現場ではいろいろなことがあり、それに対応するために多くの方に助けてもらうことになりました。けれども、体育祭優先日のおかげで、低学年との交流や、競技についての理解が進んだと思います。生徒会の支援を仰いで、テントを購入する計画を進めていましたが、納期が体育祭当日の5日後にしかならないという現実に直面し、焦りました。最終的に総合部や高等部からお借りするということで対応しました。テントはこれから購入して、今年の開智発表会で活用したり、来年の体育祭で使う、といったことを考えています。体育祭前日の予行・準備までは、順調に行っていました。しかし、当初予定の17日(土)は雨予報となり、18日(日)に順延となりました。17日は昼くらいには雨が上がるはずでしたが、夕方まで降り、準備が進められませんでした。その間、18日になった時の競技の順番やシフトの見直し、当日朝の段取りなどを実行委員でチャットを使って夜遅くまで考えました。本当にできるのだろうかと不安な気持ちを抱きながら、当日を迎えました。
~~当日、大変だったこと~~
やはり、早朝からのグラウンド整備が大変でした。また、実行委員のシフトが大きく変わり、体育祭優先日の時に練習した競技とは違う競技の審判をせざるをえなくなったり、実行委員・応援団の連携が難しくなったりしました。その場その場の判断で切り抜けていくしかありませんでした。
~~当日、うまくいったこと~~
何とかほぼ予定通り体育祭を実施することができたことが、やはり一番です。また、最初に触れた通り、競技の判定への抗議に関して事前に応援団と話し合っていて、長時間の抗議は後の種目の実施に悪影響があることから、極力避けるという合意ができていたことがとても大きかったです。実際に騎馬戦の判定をめぐり抗議があったのですが、4色の応援団長と実行委員長との話し合いで、短時間に決着をつけることができました。準備・練習から当日に至るまで、実行委員と応援団が仲良く協力しあうことができ、最後に、皆で心から「お疲れ様!」と言えたのが、とてもよかったです。
~~学んだこと~~
トップはどーんと構えて、一つ一つのことにイライラしてはいけない、と先生方から言われていて、自分でも心がけていたのですが、なかなか難しいことでした。自分が言葉を発する場合にも、きつい言葉にならないよう、気を付けることの重要性も痛感しました。4年生で初めて実行委員幹部になりましたが、わからないことだらけで困りましたが、先輩が優しく教えてくれて、先輩のありがたさというものが身に染みてわかりました。全体を通して、人との関わり方について多くのことを学ぶことができたと思います。
~~後輩へのメッセージをお願いします~~
今年チャレンジしたことを引き継ぎつつ、新しい改善も追求してもらえるとうれしいです。また、きっかけは小さなことでも、やってみたら楽しいということはたくさんあります。ぜひ実行委員や応援団に入って、大きな思い出を作ってみてください。実行委員と応援団が協力関係にあると、体育祭がとてもうまくいくので、そういった関係が実現できるといいと思います。
~~来年に向けて~~
先輩が積み上げてきてくれたことを受け継ぎつつ、応援団とも協力しながら、自分たちらしい新しい体育祭を創っていきたいです。
~~インタビューを終えて~~
雨天順延というイレギュラーな状況にもうまく適応し、無事、体育祭を運営できたことは、とてもすばらしいことだと思います。その場その場で臨機応変に対応していける力があることは、開智生の伝統です。「皆が楽しめる体育祭の実現」が代々受け継がれてきた開智生の思いです。今年もそれが実現できて、とても感慨深いものがあります。
次回は、応援団長にインタビューします。