吹奏楽部演奏会(校長ブログ248)
恒例の吹奏楽部演奏会が11月24日に「さいたま市民会館いわつき」にて、非常に盛況に開催されました。吹奏楽部の幹部の生徒たち(5年生:小川さん、云さん、坂口さん、矢澤さん、4年生:田中さん、青山さん)に話を聞きました。
~~初めて外部会場で開催した経緯~~
今までは校内の施設で開催してきましたが、自分たちが最上級生となる最後の年にあたり、考えなおしてみました。校内だと、どうしてもお客さんの対象が生徒や先生、部員の保護者の方々に限られてしまいます。せっかくの最後の年なので、地元である岩槻の方々など、より多くの方々に自分たちの演奏を届けたいと考えました。「特定の奏者にスポットライトを当てる」「ステージを増設する」といった視覚的な演出も、外部のホールであれば可能になると考えました。
~~演奏会のテーマは~~
部が長年掲げているテーマは「We are Entertainers.」です。今年はこれに加え、演奏会全体に「テレビ番組」という具体的なコンセプトを持たせました。ただ曲を演奏するだけでなく、オープニング、途中に劇やダンス、さらには『笑点』のような企画を盛り込むなど、一つの番組を見ているような構成を目指しました。1年を通じて演奏していく曲は最初に決めていたのですが、演奏会としての全体像が決まらないと、具体的な台本や構成が組めないという難しさもありました。
~~大変だったこと~~
一番大変だったのは、会場でのリハーサルが本番直前の一回しかできないことでした。ステージの幅や奥行きが何メートルあるかという数字はわかっていても、実際にどこに誰が入り、どう楽器を置くのか、現地に行ってみるまで実感が湧きませんでした。また、11月頃にインフルエンザが流行し、部員の中からも何人か感染者が出てしまい、運営が滞ってしまうことが多かったです。誰かに任せていた仕事が終わらなかったり、今何をしているのかがわからなくなってしまったりする状況もありました。当日の動きをまとめるスケジュール作成も難航した。学校に集合するグループ、現地に直接向かうグループ、楽器をトラックから降ろす役割など、複雑な行動パターンをすべて網羅しなければなりません。 当日の詳細な動きを考えていた担当者が、本番直前に倒れてしまい、残されたメンバー全員で、夜までかかって必死に役割分担や動きを考える、ということもありました。10月は1・2年生がフィールドワーク、11月は3年生というように、学年ごとにスケジュールがバラバラで、連絡を取り合うのも一苦労でした。また、5年生にとっては、周囲が受験勉強モードに入っていく時期でもあり、演奏会の準備との両立が難しく、意識の差が表れる場面もありました。
~~うまくいったこと~~
当日のタイムスケジュールが本当に予定通り始まるのだろうか、遅れたらどうしようか、と心配していましたが、実際には大幅にずれることもなく、ぴったり開演することができました。みんなが臨機応変に、きびきびと動いてくれたおかげです。演奏自体も、本番が一番良かったんじゃないかと思える出来でした。インフルエンザで休んでいた人たちもギリギリで間に合い、全員が本番にコンディションを合わせられました。演奏以外の劇やダンスといった企画も、お客さんに楽しんでもらう工夫としてしっかり機能したと思います。駅から遠い会場というアクセスの悪さも懸念事項でしたが、部員一人ひとりにチケットの配布を割り当てたり、先生方や地域の方々へ招待状を丁寧に作成したりといった地道な努力が実を結びました。予想よりもずっと多くの方が来てくださり、客席が埋まっているのを見て安心しました。
~~新しい企画を発案・実行する上で大切なこと~~
新しいことは前例がないので、不安も大きく、本当に後輩たちがついてきてくれるのか心配でした。でも、プラスの面とマイナスの面を書き出して、客観的に判断していけたのが良かったです。チャレンジ精神も大事ですが、勢いだけで突っ走らずに、客観的に状況判断すること、役割分担や計画を明確にして信頼して任せることが成功に繋がると実感しました。
~~これまでのふりかえりと、後輩に向けて~~
コロナ禍で練習ができない時期もありましたが、本格的に活動できるようになってから、先輩や後輩と関わる中で人間関係について深く考えるようになりました。幹部という立場を経験し、組織を運営する難しさや、どうすればみんながやりたいことを実現できるかを考えた日々は、今後の人生においても無駄にならない大切な経験だと感じています。後輩たちには不安があるかもしれないけれど、今の時点でみんなには十分な経験値と実行力があります。自信を持って新しいことにチャレンジしつつ、伝統を守って楽しく部活動を続けてほしいです。1年間は本当に短いので、悔いがないように。辛いときは幹部だけで抱え込まず、顧問の先生や友達に相談してください。
~~来年度に向けて~~
今は代替わりしたばかりで、まだみんながバラバラな方向を向いている大変な時期です。改めて25期の先輩方の凄さを感じています。全員が同じ方向を向かないと一つの音楽は作れないので、この時期を乗り越えて、先輩たちのようにみんなから尊敬される代になりたい。悔いのないように音楽を楽しんで終わりたいです。
~~インタビューを終えて~~
新しいことに挑戦すること、コンセプトを明確にすること、対話を通して皆で何かを創造すること、いろいろな問題を解決して最後は一つの形に完成させられること、といった開智生らしさを遺憾なく発揮して、非常に盛り上がった演奏会になったと思います。同じ学年の横のつながり、違う学年の縦のつながり、それぞれをうまく使って新しい企画を実行していけるのが開智の部活の強味だと思います。いろんな困難を乗り越えて、さらなる発展をめざしてください。応援しています。




