観光甲子園出場(校長ブログ62)
昨年11/25付学校ブログにおいて、4年生(高校1年生)が観光甲子園で準決勝進出したことをお知らせしましたが、参加した5人組(佐藤遥菜さん、小川颯桔さん、今井凜さん、髙光紗良さん、森茉莉奈さん)にインタビューを行って詳しい情報を聞いたので、お伝えしたいと思います。
~~観光甲子園に参加したきっかけは?~~
学年の掲示板に観光甲子園のチラシが貼ってあるのを見たことがきっかけです。おもしろそうだと思い、友達と相談して応募しました。
~~観光甲子園の流れは?~~
①参加申し込み。各都道府県の日本遺産を紹介する。埼玉県の場合は、「足袋蔵のまち行田」。
②予選。絵コンテを提出する。79チームが19チームに選抜される。
③準決勝。3分間の動画を制作し、提出する。決勝に進出するのは、5チーム。
④決勝。
~~準決勝進出までの取り組みを教えてください~~
①絵コンテ制作
「予選は絵コンテ制作です。『絵コンテって、何?』という状態だったので、『スタジオジブリの絵コンテ全集』などを見て参考にしました。」「昨年度の決勝進出作品も参考にしました。」「絵コンテ制作のために、夏休みを利用して何度も行田に行きました。」「足袋作りの職人さんや、ご当地グルメのゼリーフライを宣伝するフライ大使の方、忍城などを取材しました。」
②動画制作
「予選を通過したので、2学期のお休みの日に再び行田を訪れて、動画撮影をしました。」「絵コンテの時の写真とは違い、動画撮影ならではの苦労がありました。」
~~大変だったことは?~~
「日常的な学校生活と並行してこの活動を行ったので、常にスケジュール管理が大変でした。」「絵コンテ制作のための取材は夏だったので、ポロシャツで撮影しましたが、動画撮影は秋だったので、つじつまを合わせるために、もう寒くなっているのにポロシャツを着たこと。」「忍城撮影の絶好のタイミング(日光の加減、人通り、など)を待っていたら、蚊に刺されまくったこと。」「厳しいスケジュールの中で制作を進めていったので、時には意見の衝突もあったこと。当人同士はそれほどでもなかったようですが、タブレットのチャットで議論がヒートアップしたときは、周囲の人は少しヒヤヒヤしました。」
~~学んだことは?~~
「行田の方々の温かさ。夏に行った時のことを秋も覚えてくれていて、うれしかったです。」「元々大学では地方創生について学んでみたいと思っていましたが、今回の経験でさらにその気持ちが高まりました。フィールドワークがいかに大切かということを痛感しました。」「郷土愛の大切さを学びました。自分の地元への意識も変わったと思います。」「事前にインターネットで調べていても、現地に行ってみないとわからないことがたくさんあるということがわかりました。」「動画は一見、一方通行的な媒体ですが、取材相手の視点に立つことで、双方向性も兼ね備えることができるということを学びました。」「グループで協力して何かを創り上げることの意義を学んだと思います。時には衝突もありましたが、それぞれの個性・得意な点を生かして共同制作することのすばらしさを学びました。」「この5人の性格が多様で、それぞれに持ち味があることがわかりました。」「今までこの手の活動には参加しないタイプでしたが、やってみて面白さがわかりました。」「行田の人たちの温かさ・親しみやすさに触れることで、町づくりには経済的な効率の追求以外に重要なことがあるということがわかりました。自分の探究テーマ(『神社の経営の持続性』)にもその観点を生かしたいと思います。」
残念ながら、決勝進出はなりませんでしたが、生徒達の話を聞いて、とても多くのことを学んだということがよくわかりました。特に、行田の人たちの温かさが本当にうれしかった、ということがよく伝わりました。私としても、地域との交流のあり方を考えていく上で、とても参考になります。
本当に、お疲れ様でした。