人間は長い歴史の中で自然から学び、そしてその恵みを利用して生活を豊かにしてきた。一方で、地球そのものが持つ、「生み出す力」を弱めるようになってしまった。これは人類の存亡にかかわる問題である。世紀に生きる若者は、人類が直面している諸問題の解決に勇気を持って進んでいただきたい。そのためには一人の人間としてのしっかりとした基礎づくりが必要である。毎日の地道な観察や体験を通して、あるいは様々な文化に広く触れることで、柔軟で豊かな創造力、物事を見極める洞察力、そして知識や技術を生かす応用力を身につける一方、「人を敬愛する、報いる、助ける」といった人徳を高めていただきたい。