来年度に向けて(校長ブログ65)
2021年度も、まもなく終了です。昨年度に引き続き、新型コロナウイルスに振り回された一年だったように思われます。その中で、生徒のがんばりもあり、5月の体育祭、9月の開智発表会(本校では文化祭をこのように呼んでいます)、10月の3年生関西フィールドワークと1年生の芸術の秋の日、11月の4年生関西フィールドワークと2年生森のフィールドワーク、そして今月の5年生北陸フィールドワークなどの学校行事が実施できたことは、生徒の成長という点で大変大きな出来事であったと思っています。
「外へ、未来へ」という学校目標のもと、多くの生徒がそれぞれに積極的にいろんな活動に挑戦したことも、このブログで紹介してきた通りです。自分の頭で主体的に考え、実行に移すという姿勢は、もともと本校の生徒の特徴でしたが、今年はさらにそれが進んだと感じています。
今年度の大学受験は、国公立大学の後期日程の合格発表も終了し、一部の私立大学でこの後にも補欠繰り上がり合格が出る可能性があるものの、概ね一段落ついたと言えそうです。本校では、生徒自身が自分の将来像を描き、そのためにどういう進路を選ぶか、その手段としてどこの大学を受験して進学するかを、生徒自身が選ぶというやり方を以前よりとっています。それぞれの生徒が第一志望とした大学に合格できるよう、全力でサポートするのが学校の役割であると考えています。入学した時は必ずしも力を発揮していたわけではなかった生徒、途中でモチベーションが下がってしまった生徒が、最後の1年でドラマチックな急成長を遂げて、難関とされる大学に合格した生徒が目立ったことが、今年度の特徴です。同時に、生徒たちも、先生たちも全力で頑張ったにもかかわらず、残念ながら第一志望の大学への合格に届かなかった生徒がいたことも事実です。生徒たちが懸命に努力していたことがわかっているだけに、結果につながらなかったことは、非常に心残りです。我々の取り組みの何が良かったのか、何が足りなかったのかを丁寧に分析し、来年度に生かしていくことが、今我々に課されている役目であると考えています。
今年度の経験を生かし、来年度は生徒の成長をより一層サポートできるよう、尽力したいと思います。学校目標「外へ、未来へ」も継続します。新型コロナウイルス対応はまだまだ続きそうではありますが、感染防止に気をつけつつ、様々な教育活動の実現をめざしていきたいと切に願っています。