学校ブログ

合唱団の挑戦(校長ブログ217)

4月8日の入学式に向けて、4月5日の第3回新入生登校日に、入学式の練習を行いました。その際、有志団体の合唱団が、新入生に開智の校歌を教える役割を果たしてくれました。今年初めての試みです。3年生と2年生からなる合唱団の中心メンバーに話を聞いてみました。3年生の栗子さん、槻さん、立原さん、稲尾さん、寺田さん、堀江さん、先崎さん、李さん、若林さん、2年生の西山さん、渡辺さんの皆さんです。

 

~~合唱団結成の経緯~~

1年生だった2年前の合唱コンクールの時、もっと歌いたい、レベルを上げたい、という思いが募り、学年の関口先生、大谷先生に相談したところ、有志団体で合唱をやろうということになりました。昨年の合唱コンクール終了後、合唱への思いが高まっている頃を見計らって一つ下の学年に声をかけ、ポスターも作ってメンバーを集めました。

 

~~校歌指導のきっかけ~~

まずは、合唱団の存在を知ってもらって、あわよくば合唱団に入ってもらおうと考えました。一方で、自分たちが入学した時、とても緊張していたことを思い出し、少しでもリラックスして開智生生活をスタートしてもらえたらよいのでは、とも思いました。昨年までは、音楽の橋谷田先生が校歌指導をなさっていましたが、それを生徒がやるとおもしろいのではと思って、先生方に提案しました。

 

~~大変だったこと~~

校歌は二部合唱となっていますが、せっかく歌うなら、四部合唱にしようと思って、編曲しました。結構大変でした。楽譜を作ってタブレットのアプリ「おんぷノート」で音源を作り、合唱団の皆に配りました。ちょうど3学期の学年末考査や春休みと重なり、練習機会を設けることに苦労しました。また、いざ、271名の新入生の前に立つと、こちらも緊張してしまいました。

 

~~うまくいったこと~~

自分たちの経験から、新入生はとても緊張していると思ったので、リラックスできる雰囲気をつくるべく、まず、「きらきら星」の歌を、ぴょんぴょん跳ねながら歌いました。明るく笑顔をふりまいたところ、新入生も笑顔で返してくれたので、とてもうれしかったです。ステージ上で歌うだけでなく、新入生の側まで近づいて歌ったので、校歌をより身近に感じてもらうことができたと思います。新入生はパートには分かれませんが、私たちは四部合唱ができたので、「先輩すごい!」と思ってもらえたかもしれません(笑)。

 

~~今後について~~

昔、開智の有志の合唱団がコンクールに出たことがあるという話を大谷先生から聞いて、自分たちも同じように挑戦してみたいと思っています。現在、コンクール出場をめざし、曲も決めて練習中です。十分な練習量を確保するのは難しいですが、いい結果を出すために何とかがんばりたいです。また、幼稚園や老人ホームにお邪魔して合唱を聞いていただく活動も計画中です。合唱団の人数がまだまだ足りないので、多くの人に入ってもらえるとうれしいです。

教室で練習中。
当日の様子。
教室で練習中。
校長室にて。

~~インタビューを終えて~~

生徒で編曲までしたと聞き、大変驚きました。自分たちが新入生だった時のことをふりかえり、新入生の立場に立って、どうあるべきか考えたことは、とてもすばらしいことだと思います。校歌になじむ最初のきっかけを作ってくれたことに、とても感謝しています。歌を通して、多くの人を和ませ、元気づける活動をしていこうという、その決意に感銘を受けました。今後の活躍を期待しています。