英語で探究プレゼン~CMA全国大会出場(校長ブログ117)
2年生MDコースの池田結香さんが、CMA(Change Maker Awards)全国大会に出場しました。入賞こそ逃しましたが、ほとんどが高校生の発表者の中、数少ない中学生として、堂々と英語でプレゼンテーションができたことは、とても立派なことだと思います。さっそく、話を聞いてみました。
【CMAとは】
「Change Maker Awardsー中高生のための英語プレゼンテーションコンテストー」
個人:「世界に伝えたい私の探究」―Show your Research/Action to the World―
チーム:「私たち×〇〇」―Attract the World with your Research/Action―
をテーマに英語でプレゼンテーションを行い、結果を競う。地方ブロック予選~地方ブロック決勝~全国大会という流れで開催される。
【池田さんの探究内容】
コーヒーの実(コーヒーチェリー)は、60%が種で、その種の部分がいわゆるコーヒー豆。それ以外の部分(これを「カスカラ」と言う)はポリフェノール等栄養分に富んでいるが、ほとんど廃棄され、環境問題の原因となっている。そのカスカラを使った商品(カスカラを用いたシロップ+ソーダ:商品名「コーヒーチェリー・エール」、カスカラティー、カスカラシフォンケーキ)を企画した。健康改善、資源の有効活用、環境保全などに貢献する、画期的な商品である。
~~CMAへの参加、テーマ選定のきっかけは?~~
1年生の時に三原先生とPeter先生が英語探究(探究内容を英語にして発表する)を募集していたのでそれに参加しました。その後、CMAを知り、一人だと不安だったのでチームで参加することにしました。治水に関するテーマに取り組みましたが、あっさり予選落ちしてしまいました。2年生になって、今度は個人で再挑戦することにしました。環境保全のためにできることはないかと考え、最初は、コーヒーやお茶の出し殻の再利用を考え、情報を集めました。その中に、カスカラのことが書いてある論文があり、興味を持ちました。
~~全国大会への道のり~~
岩槻区役所のコミュニティ課の方や三原先生のアドバイスをもとに、取材を重ねました。あるお店を訪問すると、そのお店の方が別のお店を紹介してくださることがよくあり、とてもありがたかったです。FUCURAMU COFFEE ROASTERY様、旅商人珈琲焙煎所様、GOOD COFFEE FARMS様からアドバイスをいただき、商品を考えました。書類審査となる地方ブロック予選をクリアした後に、動画審査となる地方ブロック決勝に進み、そこで銅賞をいただき、全国大会出場が決まりました。
~~全国大会の様子~~
発表自体は三原先生と何度もオンラインで練習したので、何とかやれたのですが、英語による質疑応答の場面では、想定外の質問もあり、大変でした。また、表彰された方々は、みなアイデアだけでなく、実際に商品化する段階にまで至っており、かつ、英語力・プレゼンスキルも高く、さすがだと感じました。大いに参考になりました。また、大会会場でたくさんの友達を作ることができて、本当に楽しかったです。
~~今後のこと~~
試作品ができた段階なので、引き続き商品化めざして探究を継続していきます。小学生のころは、人前で発表するのはあまり得意ではなかったので、こういったことに挑戦したことはなかったのですが、やってみたら、とても面白いということがわかりました。今後いろんなコンテストに挑戦してみようと思っています。私はMDコース(医療系をめざすコース)にいますが、来年度はいったんGBコース(グローバル系をめざすコース)に行って英語力を鍛え、その後、医系コースに進んで、国際的に活躍する医師になるという夢を持っています。
~~インタビューを終えて~~
何でも積極的に挑戦する姿勢、同じような挑戦をする中高生と友達になって交流する行動力はとてもすばらしいと思います。小学生のころはそういうタイプではなかったようで、保護者の方からも「中学生になって変わったね」と言われたそうです。将来の夢を描き、その実現のためにできることに挑戦していく姿勢を、今後も続けてほしいと思います。応援しています。