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ディベート部 第29回ディベート甲子園出場②【高校生】(校長ブログ183)

今度は高校生チームへのインタビューです。論題は、「日本は内閣による衆議院の解散権を制限すべきである。是か非か」。岩田君・永井さん・猿渡君(5年生)、髙橋君・相澤さん(4年生)に話を聞きました。

 

~~春の大会から夏の予選まで~~

春の関東甲信越大会では、優勝することができました。以前より開智はリサーチ力で勝負してきたので、論題が発表されてあまり時間の経っていない春の大会の時点では、準備量で他校に差をつけることができたと思っています。しかしながら、細かいところでチーム内の連携が取れていない場面もあり、コミュニケーションのズレが致命的なことにならないよう、夏までは連携を心掛けてきました。

 

~~予選の状況~~

決勝で創価高校さんとあたりました。お互いに言いたいことは言いつくしたという感じで、非常に接戦となりました。接戦になったときに、最後の一押しとなるような材料があるかないかで勝敗が分かれ、準優勝という結果となりました。

 

~~全国大会に向けて~~

優勝をめざしますが、3年連続全国ベスト16となっているので、まずはベスト8の壁を超えることが現実的な目標です。徹底的に議論の材料を集めるということが開智の伝統的な強みだと思いますが、残念ながらそれだけでは、ベスト8の壁は超えられないようです。スピーチ力・アピール力・見せ方・魅せ方が足りないと感じています。接戦になった時でも勝つためには、見た目の印象だけでなく、ジャッジの心をつかむ、新しい価値観・評価軸・思想といったものを提示できるかどうかがポイントであると思います。なかなか難しいことですが、過去に開智が日本一になったときにはそれがあったと聞いています。今回の論題は、接戦になりやすい論題とも言えるので、全国大会までに接戦になっても勝てる方法を皆で考えていきたいと思っています。

 

~~ディベートで必要なものとは?~~

「ものごとを客観的に見られるかどうか。絶対的な正しさなどないと思い、引いた眼で見る力。」「自信があるところでも、常に負ける可能性があると思うこと。危機管理能力。」「それぞれに正しさ・誤りはある。日本が豊かになるための最善の姿勢を考える。」「自分たちの議論を常に見つめ直すこと。復習して次につなげること。」「相手の主張に反論することに囚われ過ぎないこと。反論のための反論ではなく、自分たちの主張の軸を見失わないこと。」

表彰式にて。

~~インタビューを終えて~~

持ち前のリサーチ力である程度までは行くけれど、次のステージに上がるには足りないものがある、と自省し、さらに上をめざす姿勢に心を打たれました。ここのところ、毎年、全国大会に出場するディベート部にインタビューをしていますが、都度、生徒の成長が見られて、うれしく感じています。全国大会での飛躍を心から応援しています。