ディベート部全国大会出場(校長ブログ229)
ディベート部の中学生チームが、全国大会に出場し、ベスト16の成績を収めました。おめでとうございます。全国優勝を目標としていただけに、とてもくやしい思いをすることとなりました。今後に生かすためにも、今回の経験を振り返っておくことが重要です。そのような思いをこめて、インタビューを行いました。春の大会、夏の関東甲信越大会、そして、全国大会のすべてで創価中学校さんと対戦しました。この3つの試合を中心に話を聞きました。
【論題】
「日本は中学生以下のSNSの利用を全面的に禁止すべきである。是か非か。」
~~春の大会、および、夏の関東甲信越予選~~
ともに、決勝で創価中学校さんと対戦しました。春は論題が発表されたばかりで、両チームともに慣れない戦いでした。開智が否定側。特別な対策という感じではなく、お互い素で戦った、という感じでした。接戦となりましたが、コミュニケーション点が決め手となって、勝利することができました。夏の関東甲信越予選は、フルボート(すべての審判の票がどちらか一方に全部入っていること)で決勝まで勝ち進みました。決勝では、春大会とは逆の肯定側となりました。肯定側の第一反駁で極めて有効な反論ができたことが決め手となり、フルボートで勝利し、関東甲信越1位で全国に進むことができました。決勝の結果に伴い、中学部長であり、肯定側第一反駁を務めていた田中さんがベストディベーター賞をいただくことができました。
~~全国大会にて~~
予選リーグは、フルボートで勝ち抜くことができましたが、決勝トーナメントでは、1回戦でいきなり創価中学校さんと対戦することになってしまいました。今度は、開智が否定側です。残念ながら、2-1で敗れてしまいました。とても悔しいです。敗因はいろいろあると思いますが、肯定側の第一反駁で、初めて見るような議論が一つあり、有効に反論できなかったこと、開智ディベート部の長年の懸案ですが、いかに魅せるか、という点において、まだまだ届かない点があること、などが挙げられます。関東甲信越で上位校になると、徹底的に研究されてしまうという点はあると思いますが、かといって、手の内を隠すやり方も好きではないし、どうしたらいいのか、悩ましいところもあります。
~~学んだこと・感想など~~
「全国までの過程で、コミュニケーションがうまくとれなくて喧嘩になったりしたけれど、それを乗り越えて全国で戦えたのはよかったと思います。」「よく親や先生から、『結果よりもプロセスが大事』と言われ、『やっぱり結果だろ』と思っていましたが、今になって、やはり、プロセスが大事だということを痛感できたのは、仲間と一生懸命やってきたおかげかなと思います。」「(全国大会期間の)合宿は楽しく、いい経験になりました。」「全国に出られてよかったです。」「やっぱりくやしいです。ディベートの準備はあまり好きではなかったのですが、楽しいと思えるようになりました。」
~~インタビューを終えて~~
敗れた相手が、最終的に全国優勝したこともあり、インタビュー中、くやしさがずっとにじみ出ているといった印象でした。中学生の間にこれほど何かに打ち込み、悔しく感じるという経験は貴重だと思います。このくやしさをバネに、さらに飛躍してほしいと思います。