~~研究をしていて、思うこと~~
研究がうまくいかない時、実験が失敗した時がチャンスだと思っています。予想外の結果になった時こそ、新しい見方、発想のチャンスです。他の方の論文や書物を読んだりしていると新しい気づきを得ることも多いですし、あれっ?と思ったことを粘り強くずっと考えていると、1~2ヶ月たったころに、突然ひらめきが得られ、「おもしろい!」と思うことがあります。視界がぱっと開ける感じはとても気分のいいものです。研究に不可欠な論理的な思考力は、開智の時の探究や数学の授業の時間に鍛えられた気がします。鍛錬してくださった先生方には感謝しています。大学受験のために必要なことも教わりましたが、そのような研究者として必要な基礎的な力も身につけることができたと思っています。日本は欧米と比べて、博士人材の育成がうまくいっていないと感じることもありますが、化学の分野は、日本に優位性がまだまだあると思うので、これからも研究に鋭意取り組んでいきたいと考えています。