久伊豆神社例大祭「孔雀の舞」奉納(校長ブログ178)
岩槻にある「久伊豆(ひさいず)神社」の春の例大祭に、本校の有志生徒(4年生:中村咲羅さん、高橋里瑳さん、古川智加さん、小平結菜さん、馬場燿子さん、水政文杜君、藤恵菜さん、3年生:日髙実生さん、吉川咲希さん)が、「孔雀の舞」を奉納しました。「岩槻IB探究」(2025年開始予定のIB〈国際バカロレア〉プログラムの準備として、2022年度より開始した「地域貢献」と「探究」を合わせた活動。岩槻人形制作、岩槻祭りへの参加、地域の伝統行事の継承など、様々な取り組みを行っている。GBコースのみならず他のコースの生徒も参加)という活動の一環です。生徒たちは見事に大役を果たしました。参加した生徒に話を聞きました。
【久伊豆神社例大祭「孔雀の舞」とは】
久伊豆神社は、約1500年前に創建され、岩槻の総鎮守として、地域の人々の崇敬を集めながら現在に至る。久伊豆神社の孔雀は、昭和13年に朝香宮鳩彦王殿下から孔雀を3羽いただいたことに由来。平成30年に、80年目を記念して「孔雀奉納80年祭」と銘打ち、記念行事として「孔雀の舞」を創作した。その後、コロナ禍により中断となり、今回復活した。(久伊豆神社様から頂いた資料を要約しました)
~~この活動に参加したきっかけは?~~
「『岩槻IB探究』の一環として、この『久伊豆神社例大祭孔雀の舞奉納』という活動があることを三原先生から教えてもらい、おもしろそう、と思って、参加しました。」「ダンス(バレエを習っていた人もいました)を習っていたこともあり、日本の舞にも興味を持ちました。」「同じ部活の友人から誘われて、やってみようと思いました。」「地域貢献に関わりたいと前から思っていました。」「久伊豆神社へは以前から時々訪れていました。神社に孔雀がいるということに関心がありました。」
~~大変だったことは?~~
「体の使い方が、ダンスやバレエとは違って、難しく感じました。体幹がしっかりしていないと、ちゃんと舞えないことがわかり、その動きに体を慣らすのが大変でした。」「砂利の上を足袋で歩くのは、足が痛くなって大変でした。」「最初は過去の動画があるだけで、それを見て動作を把握し、覚えるのはとても難しかったです。ホワイトボードに図示したり、皆であれこれ議論したりして、何とか取り組みました。最後には孔雀の舞の振付を考えた先生に直接ご指導をいただいて、仕上げることができました。」「当日は風が強くて、大変でした。」「羽根が外れるというアクシデントがありましたが、何とか続行できました。」
~~学んだことは?~~
「大勢の人が舞を見てくれました。地域に貢献できたことはよかったと思います。練習でも本番でも地域の方々に声をかけていただけたことはうれしかったです。」「例大祭で玉串を納めることもさせていただき、歴史や文化に触れることができました。」「コースや学年を超えてこの活動に取り組めたことは、交流範囲が広がってよかったです。」「度胸がつきました。本番は一回だけ。トラブルも乗り越え、ここに全力をかけることで、成長につながったと思います。」「グループで何かを創っていく活動から多くのことを学びました。」
~~その他感じたことは?~~
「孔雀の前で練習していた時はやたら鳴いていた孔雀が、本番では全然鳴かなくなり、舞が終わった瞬間に鳴き声が上がったことには驚きました。何かが通じたのかもしれません。」「神社という空間は、心が洗われるような、厳かな雰囲気が特別にあるように感じました。」「例大祭が終わってから、厄払いの儀式にも参加させてもらいました。大変興味深く感じました。」「日程が合えば、秋の例大祭への参加も検討したいと思います。」「この活動を後輩に伝えていきたいです。」
~~インタビューを終えて~~
当日は私もその場にいたのですが、生徒が触れている通り、舞が終わった瞬間に、孔雀が大きな鳴き声をあげたことには、本当に驚きました。孔雀もうれしかったのだと勝手に思っています。コロナ禍で途絶えていた孔雀の舞の復活に、生徒が関われたことはとても有意義でした。チームで相談しながら何かを成し遂げていくことは、開智生の得意とするところで、それが生きたと思います。そして、多くのことを学ぶこともできました。岩槻には、創建1500年の久伊豆神社、創建1200年の慈恩寺など、歴史的な遺産や文化が豊かにあります。これからも岩槻という地域への貢献活動を継続していきたいと思います。