学校ブログ

国際交流 – 韓国キョンヘ女子高校(校長ブログ211)

 12~1月にかけて、開智生4人+教員1名で韓国プサンを訪問したことは前回のブログでお伝えしましたが、その時訪れた高校の一つ、キョンヘ高校の生徒と先生方が、来日された機会に開智を訪問されました。せっかくの機会ですので、キョンヘ女子高校のジョン・ジウン先生に通訳をお願いして、生徒3人(カン・ダヨンさん、ハン・ユンヒさん、ナム・ジウォンさん)にインタビューしました。1月21日に来日されてホームステイし、22日に開智生といっしょに学ぶ、というスケジュールで交流を行いました。

 

~~日本に来られて感じた印象をお願いします~~

「ホームステイで、日本の食べ物をいただき、感動しました。ホストファミリーの方々におもてなしを受け、細かいところにも気をつかっていただきました。緊張していたのですが、皆さんが気持ちを盛り上げてくれました。翌日、開智の体育の授業を見て、皆バスケットボールを一生懸命やっていて、驚きました。」「お箸の使い方や、お風呂の入り方について細かく教えていただき、うれしかったです。日本について事前に学んできましたが、実際に経験すると新しい世界が広がるような思いがしました。」「実際に日本に来てみると、思っていた以上に皆親切で明るく、すぐ仲良くなれました。」

 

~~困ったことはありましたか?~~

「普段は徒歩か車での通学なので、満員電車に乗ることがありません。東京の地下鉄の混雑ぶりにびっくりしました。」「昨日は到着する時間が遅かったので、もっといろんなものを見る時間があれば、と思いました。」「日本語の勉強がまだまだ足りなくて、『わかりません』を連発してしまったのが残念で、もっと勉強しなければ、と思いました。」

 

~~高校生同士の国際交流の意義をどのように考えますか?~~

「この2つの国は、距離的には近いけれど、文化の違いや歴史的な背景もあって複雑な関係性がありますが、若い世代が出会って、話し合って、分かち合うことで、明るい未来を創っていければいいと思います。」「私たちは学校でSDGsを学んでいますが、その中で、私はNo.17の『パートナーシップで目標を達成しよう』を研究しています。机の上での研究も大事ですが、今回のように直接外国の人とつながることで学べることは大きいと思っています。」「SDGsの研究は、一人で学ぶより、いろんな人と話し合うことで、より深められると思います。」

 

~~キョンヘ高校での学校生活で、楽しいことは何ですか?~~

「学校内のイベントや、自習期間中のご飯やデザートを食べることはとても楽しいです。今回のような国際交流も楽しいです。」「友達とお話したり、お互いに刺激し合ったりすることがとても楽しいです。」「友達との関係も楽しいですが、一生懸命に教え、サポートしてくれる先生方との交流も楽しいです。」

 

~~大変なことは何ですか?~~

「勉強が一番大変です(3人とも)。特に試験前には夜遅くまで塾に行き、帰ってからも勉強しなければならないので、大変です。部活動も、大学受験に関係のある部が多いです。数学部とか社会部とか。」「将来の夢をもとに部活を選んでも、途中で夢が変わることもあるので、その時はどうするか、困ることもあります。日本の高校生が、スポーツなど好きなことに打ち込んでいるのを見て、うらやましくもあります。」「中学生の時は少人数の学校だったけれど、高校になって、大規模な学校に入りました。たくさんの人と出会えるのはいいのですが、いろんな人に合わせて生活していかなければならないことは、大変な面もあります。」

 

~~将来の夢について、教えてください~~

「アニメ、ドラマ、映画などが好きなので、マスコミに興味があります。以前は見て楽しむだけでしたが、最近は、制作スタッフがどんな思いを持ち、どのように制作をしていくかに興味が出てきました。」「行政や社会問題の解決に興味を持っていましたが、今回の経験から、いろんな国に出かけて行って、人と出会うような国際的な仕事にも興味が湧いてきました。」「経済的な分野に興味を持っていますので、そういう方面に進んでみたいです。」

体育の授業を見学しました
正門前にて
校長室にて記念撮影
大宮駅にて

~~インタビューを終えて~~

「自分があたりまえに思っていることが、他の人にとってはあたりまえではない」ということは、日常生活の中では気づきにくいことです。今回のように、海外の人と交流すると、それに気づくことができます。様々な経験を通じて、視野を広げていくことの大切さを改めて痛感しました。グローバルな視野を持ちつつ、ローカルの様々な問題を解決していくことは、これからの日本にとって、とても重要なことです。ジウン先生からは、このような交流を今後も続けていきたいというお言葉をいただきました。国際交流の機会をどのように増やしていくかということが、本校にとっても、引き続き重要なテーマだと考えています。