学校ブログ

日本生物学オリンピック2024(校長ブログ194)

 今年も日本生物学オリンピック本選に開智生が出場しました。そして、岸野暁君(6年生)が銅賞、関根秀真君(5年生)が敢闘賞を受賞しました。おめでとうございます。2人に話を聞きました。

 

~~生物学との出会いと、出場のきっかけについて~~

(2人)総合部時代に、理科の先生から生物学のおもしろさを教えていただき、放課後に理科室でよく実験をしました。探究でも生物学的なことに取り組んできました。今回、生物の舘野先生から受験を勧められたのがきっかけです。

(岸野君)さらに、5年生の時にTHEグリーン委員会で開智農園開設に関わり、生物への関心が高まりました。

(関根君)実は去年(4年生の時)にも予選に出ていたのですが、その時は本選には進めませんでした。

 

~~予選の様子~~

オンラインでの参加です。過去問を何度も解いていたので、比較的すんなり答えられました。でも、ギリギリの予選通過でした。申込者2160名のうち、本選に参加したのは79名でした。

 

~~本選の様子~~

本選は熊本大学で行われました。問題は、理論分野の試験、試料を分析する実験、細胞の画像の解析、の計3問です。問題を解くこと自体は個人で行いますが、それ以外に班ごとに交流する時間やワクチンの工場見学など、興味深い取り組みがたくさんありました。結果は、岸野君が79人中27位で銅賞、関根君が63位で敢闘賞となりました。

 

~~難しかったこと~~

(2人)やはり実験です。事前に生物の中村先生が実験の練習をしてくださったのですが、実験の対象が、メダカの鱗とシロイヌナズナの子葉という、とても小さいものだったので、扱いにとても苦労しました。また、画像解析の問題も、あまり慣れていないので、大変でした。

 

~~学んだこと・感じたこと~~

(2人)舘野先生から普段言われていることなのですが、知識と知識のつながりを意識することの重要性を再認識しました。知らないことを問われた時、知っていることから類推する力も大切だということがわかりました。全国から集まった優秀な人たちと接するのは、とても刺激的でした。中には、物理オリンピックにも数学オリンピックにも参加している人がいて、世の中にはすごい人がいるもんだと感心しました。いろんな人と接することで視野が広がった気がします。交流のためのアクティビティもたくさんあって、クイズなどで盛り上がりました。生物学大喜利というものもあって、「こんなタンパク質あったらいいな」というお題は奇想天外でとてもおもしろかったです。

 

~~これからについて~~

(岸野君)大学に入ったら、水産系の分野に進みたいと考えています。そして、今回、日本生物学オリンピックのスタッフになる資格も得られたので、やってみようと思っています。

(関根君)来年も挑戦して、メダルを取りたいです。その前に、科学の甲子園があるので、生物分野でチームに貢献できればと思っています。

校長室にて。メダルと賞状。
本選のポスター。

~~インタビューを終えて~~

開智からは4年連続の本選出場となりました。とても立派なことだと思います。開智には理科の授業、探究、科学部、開智農園での委員会活動、などなど、科学的な興味を深め、考えたこと、調査したことなどを表現する機会がたくさんあります。それを生かして、今回のような成果につなげられたのは、本当にすばらしいですね。科学に関する興味関心を深めていくチャンスを、今後も増やしていきたいと考えています。