学校ブログ

さいたま市中学駅伝競走大会(校長ブログ95)

 ちょっと前(10月)になりますが、陸上部の中学生が、さいたま市中学駅伝競走大会に参加しました。これはさいたま市内の多くの中学校が参加して行われるビッグイベントで、各校力を入れて取り組んでいます。筆者自身も見学したのですが、昨年度(出場63チーム中、男子53位、女子38位)よりも好成績(男子38位、女子21位)を見事収められたので、参加メンバーの中から、最上級生の3年生4名(キャプテン:矢作君、小屋さん、三川さん、小川君)にインタビューをしました。

 

~~参加にあたっての目標は?~~

「チームとしては、全体の半分より上を狙いたい」「個人としては、区間10位以内」「自己ベスト更新」

 

~~最上級生として、気をつけていたことは?

「3年生がしっかり走ることで、いい雰囲気を作ることを意識しました」「後輩への励ましも、それがかえってプレッシャーにならないように、言葉に気をつけました。」「常に笑顔を保ち、チームの雰囲気を明るくすることに努めました」

 

~~当日の様子を教えてください~~

「最初の1000mは自己ベストでしたが、後半失速してしまいました。3週間程前に怪我をしたわりには、走れたと思います」「昨年はトラックでの開催だったので、ロードに出て走るのは初めて。ペース配分がよくわかりませんでした。でもスピードは落ちなかったと思います」「心臓がどきどきしたり、足がつりそうになったりしたけれど、自分の力は出し切れたと思います」

 

~~今後の目標は?~~

「専門種目を変えようと思います」「冬場に体力を強化します」「怪我予防に柔軟をしようと思います」「最大酸素摂取量を上げようと思います」

 

~~後輩に向けて~~

「チームの一体感が大事です」「普段からチームの雰囲気が和やかだと、試合で力が発揮できるようになるので、コミュニケーションをよくしておいた方がいいです」「今年の経験を生かして、来年は自分たちを超えてください」「部活に出ると楽しい、という雰囲気を作ることが大切です」

 

~~キャプテン矢作君は1区で大活躍でした。今期全国大会ファイナリストの1位の選手にあと4秒に迫る、堂々の区間2位の快走を見せてくれました。そもそも、開智の陸上部に入ったきっかけは?~~

「小学校時代は水泳をちょっとならっただけでした。体育の授業で持久走をやると、他の人よりは少し速めだなあというくらい。入学後、たまたま持っていた陸上競技用品店の袋に気づいた陸上部の宮野先生に声をかけられ、軽い気持ちで陸上部に入ってみました。すると、だんだんタイムが上がっていき、陸上のおもしろさに気づきました」

 

~~1区の様子を教えてください~~

「最後列からのスタートでしたが、1kmで3位になり、その時点で自己ベスト記録でした。その後2位になり、すぐ前に1位がずっと見えていたのですが、そこからが苦しく、なかなか縮まらないまま、ゴールとなってしまいました。とてもくやしかったです。後半のスタミナ対策が今後の課題です」

 

~~今後の目標は?~~

「種目を、5000mと3000m障害に変えようと思います。この冬に体力を作り直したいと思います。中学時代は、全中(全国大会)に出る目標は叶いませんでした。高校では、インターハイに出ることを目標にします」

 

~~顧問の宮野先生から~~

一人でも欠けたら出場できないような状況のなか、皆、たすきに心をこめて、よくがんばったと思います。ゴールインした時は、思わず涙がこぼれそうになってしまいました。コロナ禍で思うように練習ができない中、各自さまざまな工夫をして、実力向上に励んでくれたと思います。今後も、しっかりサポートしていきたいと思います。

駅伝当日。現地で記念撮影をしました。10月なのにとても寒い日でした。
インタビュー当日。校長室にて。
矢作君は、個人的に「第35回2022上尾シティハーフマラソン」に出場し、中学男子の部で第3位となりました。体力強化も着々と図っています。

 和やかにインタビューが行われました。開智の部活動は、決して練習時間は長いとはいえないですが、どの部も工夫をして、練習に励んでいます。陸上部も、楽しむ時は楽しみ、集中する時は集中して、練習しています。その結果として、この成績に繋がったのでしょう。今年の経験が、今後必ず生きることと思います。また、キャプテンの矢作君は、ふだんは普通の中学生の雰囲気なのですが、競技直前・競技中は別人のような集中力で、見違えるようでした。彼らの今後の活躍に期待したいと思います。