学校ブログ

華道部の活躍(校長ブログ254)

華道部の5年生松本さんと、2年生早野さんが、池坊「第28回学校華道インターネット花展」に作品を出品し、ノミネート作品に選出されるという成果を挙げました。おめでとうございます。表彰には届きませんでしたが、力作を応募し、ノミネートに至る結果につなげられたことは、大変立派なことだと思います。2人に話を聞いてみました。

~~作品にかける思い~~

5年間華道を続けてきて、今回が本当に最後の最後。今まで5年間で培ってきたものを全部発揮したいという、集大成の気持ちでした。特定のイメージを追求するというよりは、「やりたいように、好きなようにやる」という思いで制作しました。今まではくっきりした色を使うことが多かったので、今回はやわらかい色を使ってみたいと思いました。色彩感覚が得意だと思っていたので、ビー玉やグラスも効果的に使いました。(松本さん)

松本さんの作品

今回は蔓(つる)を使って、直線でなく輪っかを作って空間を表現してみたいと思いました。蔓は茶色なので、華やかな色の花と組み合わせてみました。もともと花よりも葉や枝などに興味がありました。(早野さん)

早野さんの作品

 ~~大変だったこと~~

本当はかすみ草を使いたかったのですが、いざ使ってみると、のっぺりしてしまって映えない。地味になってしまいます。あれこれ試行錯誤しているうちに、5時間くらいかかってしまいました。(松本さん)

蔓の曲がり具合をどう見せるか。柔らかく、かつ力強く見せるためにどういう曲げ方にするのがよいかが、難しかったです。植物には癖がついているから、ちょっといじったくらいじゃ変わりません。ワイヤーを使ったり、手で曲げたりして、理想の角度を探りましたが、1本の茎がほんの数ミリずれるだけで、全体のバランスが変化することが大変でした。(早野さん)

 

~~感じたこと~~

とことん作品と向き合ったので、ノミネートや賞のことなどどうでもよくなり、やりきったという満足感が得られました。自分でもこの作品を愛せるなと感じました。(松本さん)

使いたい花を使って、やりたいことを詰め込んだので、今までの作品の中で一番の作品だと思っています。(早野さん)

 

~~普段の活動で意識していること~~

華道って、ある意味、人間のエゴかなって思う時があります。自然に咲いている花を切り、変形させ、針に突き刺すので。しかし、だからこそその花の良さを最大限に引き出さないといけません。そして、活け終わった後もきちんと世話をする。それが私の責任であり、ある種の『償い』だと思っています。(松本さん)

花には1本1本、違った個性があります。また、開智には先輩方から受け継いできたたくさんの花器があります。花器をどのように使えばその花が一番綺麗に見えるか、常に考えています。

 

~~華道のおもしろさとは~~

華道は、思い通りにいかないことがいっぱいあります。うまくできたと思っても、翌日に崩れてしまうということがあります。でも、そこがおもしろさだと思っています。(松本さん)

同じ花の種類でも個体によって違い・個性があります。その個性をふまえて、どういう面を見せればいいか、葉とどのように組合せればいいか、考えることがとてもおもしろいです。(早野さん)

 

~~今後について~~

これで華道部員としての活動は一区切りです。大学生になっても続けたいです。(松本さん)

日常の中にお花があったら素敵だな、と思って入部しました。これからも生活の中に、当たり前に花がある状態を大切にしたいです。現在、華道部の部員数は10人ほどで、卒業式や入学式などの儀式を彩る花は、華道部員たちによって活けられています。自由な雰囲気で、自分の表現ができる場所なので、ぜひ入部してください。(早野さん)

校長室にて。

 

~~インタビューを終えて~~

華やかな華道の世界には、とても奥深いものがあるということが窺えて、感銘を受けました。触れられている通り、卒業式・入学式・進級式のお花は、華道部員の活動によるもので、式を盛り上げることに大きく貢献してくれています。その季節も近づいてきました。引き続き奥深い華道の道を究めていってほしいと思います。応援しています。