学校ブログ

オンライン開智発表会を終えて

2020年度の開智発表会は10月31日、11月1日の2日間にわたって行われました。本校としては初となった今回の取り組みを担当教員が振り返ります。

開智史上初のオンライン実施となった第24回開智発表会(略して開発)。20期(高校2年生)の開発実行委員の問題意識は「開智生自身が開発をもっと『楽しい』と思えるように何を変えればよいか」でした。今回の開発に向けての委員会が発足した2019年11月、「開発を文化祭に変えてしまえばもっと楽しいものになるのではないか」という発想から議論がスタートしました。放課後は毎日のように集まって議論を重ね、ついに「『いかに来客を楽しませられるか』という探究の成果を表す場なのではないか」「つまり生徒がもっと楽しく自由に探究成果を発表できる場を用意するのが実行委員会の役割である」との結論に至りました。

教員とも時には協力し、時には意見を闘わせながら、これまで受け継がれてきたルールを見直し、一つひとつ新しい形を作り上げてきました。コロナ禍は、実行委員が「これできっと開智生の開発に対する認識も変わるに違いない」と思えた矢先のことでした。

初のオンライン開催となった開発。トップページの画像です。

オンラインではない開発を変えられる機会を失ったことは実行委員にとってあまりに悔しいことであったはずです。

開発当日。実行委員によって、配信準備がひとつひとつ進みます。

それでも実行委員は諦めませんでした。開発の中止もありうる状況の中、他校のオンライン文化祭の事例が報道される前から、オンラインでの実施を目指して準備を再開しました。 オンライン文化祭における課題は権利関係(著作権など)の処理でした。校内で開催される文化祭においては様々な特例で免除されることも、オンライン配信では免除されないことが多く、開発実行委員は自らJASRACに問い合わせるなどして対応に頭を悩ませました。中には直接外国の権利者と交渉することを求められたり、数十万円単位の使用料が見込まれたりといった事情で断念せざるを得なかった企画もあります。最終的にはYouTubeの著作権ポリシーに従うことでほとんどの権利問題に対処しましたが、現行の著作権行政がICTの活用を進めようとする教育現場の実態に追い付いていないことを痛感いたしました。

開・閉会式はライブで配信されました。
探究代表発表の一部もライブ配信でした。

初めての試みであったため配信の上では機材上のトラブルもありましたが、未曾有の事態の中で一からオンライン開発を作り上げた実行委員とコンテンツ出展者の創造力・発信力に、担当教員としても脱帽するばかりです。

(開智発表会担当教諭 川島拓)