第19回全日本高校模擬国連大会出場(校長ブログ247)
開智のチームが、第19回全日本高校模擬国連大会の本大会に出場し、ポジション・アンド・ポリシーペーパー賞を受賞しました。おめでとうございます。参加した2人(4年生の有田さん、籠谷さん)に話を聞きました。
~~模擬国連参加のきっかけ~~
もともと国際情勢や政治に興味があり、勉強してみたいと思っていて、学年主任の塩澤先生から紹介されてやってみようと思いました。模擬国連というと、意識の高い高校生が集まるハイレベルの大会というイメージを持っていました。実際に参加者たちがどう戦うのかを見てみたいと思って、挑戦してみました。
~~校内選考から予選へ~~
校内選考は、過去の模擬国連のテーマをもとに「ポジション・アンド・ポリシーペーパー(PPP)」を書いて、その内容を見て先生方が判断、という形になりました。それをクリアした私たちは、オンラインによる予選に参加しました。テーマは「宇宙利用」で、ベルギー大使が割り当てられました。最初の討議で、先進国と発展途上国の2グループに分けることが決まったので、私たちは発展途上国のグループに参加することとしました。テーマ的に先進国主導で進みやすいところを、発展途上国同士で連携して議論をしていたことが評価されたのか、予選をクリアすることができました。どの部分が評価されたのかは、正直、わかりません(笑)。
~~本大会に向けて~~
本大会の議題は、「デジタル公共圏のガバナンスー表現の自由と多文化共生社会」でした。簡単に言うと、SNSを規制するかどうかということです。西アフリカのブルキナファソ大使が割り当てられました。「ブルキナファソ?どこ?」という感じでしたが、英語のYoutube他、ネット情報をまずは集めたところ、この国の政体、SNSの普及率などがわかってきました。反政府組織の政治活動に利用されないように、また、欧米の経済至上主義に蹂躙されないように、必要な規制を行う、という方針を立て、その規制を連携する国々で協力して運用できるような仕組みを作るべく、「RAAA(Regional Algorithm Audit Authority)」という組織を立ち上げる、ということをPPPにおいて提案しました。
~~本大会の様子~~
本大会は対面で開催されました。討議の結果、自由グループ、規制グループ、EUグループ、中立グループの4つのグループに分けられました。グループ内の議論に参加するのが、「内政」担当、他のグループの国々に働きかけるのが、「外交」担当となります。それぞれに議論の主導権を取るべく動きましたが、「議論のやり方を議論することから始める」という点で、上手に主導権を握る他校のやり方に圧倒されました。もちろん、主導権を握ればそれでOKというものでもないので、議論を深めていくための材料を提供する、というスタンスでその後もがんばったつもりです。最終的には、自由グループとEUグループが合流、規制グループと中立グループが合流し、自由グループと規制グループを引っ張っていった国が最優秀賞・優秀賞を取りました。まだまだ自分たちの力は足りていないということを痛感させられた瞬間でした。
~~今後について~~
来年も挑戦して、今年の悔しい思いを晴らしたいです。今年賞を取った学校の議論の回し方を、大いに参考にしたいです。来年度は、二人とも国際バカロレアのDPのコースに進みます。
将来は、ビジネス(籠谷さん)、ビジネスまたは官僚(有田さん)に興味を持っています。
~~インタビューを終えて~~
ポジション・アンド・ポリシーペーパー賞を受賞できた理由については、特に知らされていないということでしたが、その文章を読んでみるに、
・単なる理想主義に止まることなく、アフリカ諸国の現実をよくふまえた提案であったこと
・RAAAという組織を創設するなど、提案に具体性があったこと
が評価されたのでは、と私なりに分析しています。本大会では、最優秀賞を取るようなチームのすごさを実感したようです。過去に国際大会に出場した卒業生は、対話を通してお互いの意見の共通点・相違点を見つけて、仲間を増やして連携を図って採決にまで持っていく力が大事だと言っていました。二人もそれを目の当たりにしたことでしょう。来年もまだチャンスがあります。IBの学びも採り入れて、さらにグレードアップして再挑戦してほしいと思います。




