学校ブログ

文部科学大臣杯将棋団体戦東日本大会出場(校長ブログ190)

囲碁将棋部の将棋部門の中学3年生が、この夏に「文部科学大臣杯小・中学生将棋団体戦」の埼玉県予選を通過して、東日本大会に出場する活躍をしました。おめでとうございます。さっそく、小林君(大将)、髙橋君(副将)、松浦君(先鋒)の3人に話を聞きました。

 

~~日頃の練習と、大会に参加したきっかけは?~~

日常的には、部員個人がAI・本・Youtube動画などを利用して戦術を考え、部活の練習日に部員と対戦して試してみるというのが基本的な流れです。自分の得意な戦術を常に磨くことを意識しています。今まで団体戦に出たことはなかったのですが、顧問の大谷先生から勧められて、この大会に初めて参加しました。

 

~~埼玉県予選の様子~~

予選リーグと決勝トーナメントがあります。予選リーグは、5チーム総当たりで、3勝以上すると決勝トーナメントに進めます。この予選リーグで、常盤中学校さんと対戦しました。このチームは1年生3人のチームですが、昨年度、「文部科学大臣杯小学生将棋団体戦」で全国優勝したメンバーがそのまま中学校に進学して結成されたチームです。実力差は明確でしたが、なんと奇跡的に勝利することができました。こちらが予想外の手を打って、とまどっているうちに勝利した、という感じです。おかげで決勝トーナメントに進むことができました。準決勝で勝利し、決勝で再び常盤中さんと対戦しました。今度はさすがに勝てませんでしたが、東日本大会に進むことができました。個人で試合に出ることは今までもありましたが、団体戦は普段と違った緊張感・責任感があって、難しいなと思いました。でも勝ててうれしかったです。

 

~~東日本大会の様子~~

1ブロック8チーム×4ブロックで、予選はブロックごとに行われます。勝ち残りでブロックで1位にならないと、決勝トーナメントに進めません。2つ勝ち、ブロック決勝までは行きましたが、最後、攻玉社中学校さんに敗れ、決勝トーナメントには進めませんでした。常盤中さんと比べると、実力差はそんなにはなかったとは思いますが、不慣れな戦法に対応できなかったのが敗因だと思います。くやしいです。東日本大会は、埼玉県の大会に比べて、参観者や取材の人たちの人数も多く、まったく違った雰囲気でした。また、一手一手じっくり考える人が多く、独特の緊張感がありました。ちなみに、常盤中さんは東日本大会をクリアして全国大会に進み、最終的には全国大会準優勝となりました。1年生なのにすごいですね。今回の大会で、上位大会ではとてもプレッシャーを感じること、上には上がいることを実感したこと、様々な戦法に対応していく必要があること、などを痛感しました。この大会に出られるのは今年までですが、また別の大会で全国に行きたいという思いが強くなりました。

 

~~これから~~

まずは実力を上げ、苦手な戦法を減らすことが大事だと思います。今回の経験を今後に生かしたいです。

東日本大会の対戦中の様子①。
東日本大会の対戦中の様子②。
東日本大会の対戦中の様子③。
賞状をいただきました。
活動場所にて。

~~インタビューを終えて~~

初めての参加なのに、あれよあれよというまに東日本大会にまで出られたことは、本当に立派です。かつ、全国準優勝になったチームに勝ったということも、実に名誉なことだと思います。自分個人で行う戦術研究と、部活での対戦を通して得られる技術習得とを、バランスよく組み立てていることに感心しました。高校生になると、またいろんな大会に参加することもあるでしょう。次はぜひ全国大会に出場することを期待しています。