学校ブログ

第28回体育祭①【校長ブログ179】

 第28回体育祭が、盛大に行われました。5月であるにもかかわらず、とても暑い日となりましたが、一方でとてもさわやかなすばらしい体育祭となりました。2回にわたり、体育祭を創り、盛り上げた生徒たちにインタビューをします。1回目は、体育祭実行委員会委員長豊川 陽さん(5年生)、副委員長辻本 栞那さん(5年)森田 奈々花さん(4年)です。今年の体育祭のコンセプトは、「龍翔鳳舞」です。これには、正しさを重んじる「龍」と調和の象徴である「鳳凰」のイメージのもと、正々堂々と戦える立場を尊重し全員が楽しめる体育祭をめざす、という思いが込められているそうです。

 

~~今年の体育祭へのこだわり~~

学年間の隔たりをなくそうと心がけました。色別のTシャツを、今年から2年生以上が購入できるようにしました。応援団の人たちも、低学年も巻き込もうとがんばってくれました。種目を決定する際も、チームワークを発揮できる種目、競技している人と見ている人の両方が楽しめる種目にすることにこだわりました。

 

~~生徒主体の学校行事運営のおもしろさとは?~~

やりたいと思ったことを行動に移せば、実現できるということです。やってみて、「これほどまで自分たちでできるんだ」ということを実感しました。たくさんの生徒がそれぞれに考えて動いてくれたおかげで、無事体育祭が開催できました。その過程で先輩や後輩とのつながりが深まることも成果だったと思います。やりきった後の達成感は何事にもかえられません。

 

~~生徒主体の学校行事運営の難しさとは?~~

多くの生徒がそれぞれに考えて行動していく結果、生徒同士でどのように情報を共有するかがより重要になります。実行委員視点だけでなく、多くの生徒の視点に立って計画し、運営していくことはとても難しかったです。皆に指示する以上、結果については責任を負う必要があるということは、とても難しいことだと実感しました。

 

~~学校目標「創造×解決」にちなみ、「創造的」な部分と「問題解決的」な部分を教えてください~~

もちろん、体育祭自体を「創造」したと言えると思います。一方で、コンセプト「龍翔鳳舞」を周知するために、装飾セクションの人たちが龍のモニュメントも創造してくれました。玉入れに使う手作りの箱もたくさん作りました。毎年、体育祭当日は判定に対する抗議がたくさんあります。騎馬戦に関しては、抗議が少なくなるよう、または、抗議に対してきちんと説明ができるよう、ルールの明確化・審判講習会の実施など、抗議によるトラブルを事前に解決する手立てを打ちました。スウェーデンリレーの1回目の練習の時に場所の確保についてトラブルが起こったので、2回目の練習に際しては、事前に丁寧に情報共有を行って問題の解決に取り組みました。

 

~~その他感じたこと~~

部活動リレーはこの4年間ずっとできずにいましたが、今年久しぶりに実施できたことは本当にうれしかったです。また、体育祭終了後、先生方や生徒たちから、「ありがとう」と言われた時は、本当に感動しました。まだ体育祭の余韻が残っています。

 

~~後輩へのメッセージ(5年生)~~

ぜひ、全力で取り組んでください。それが自らの楽しさにつながりますし、周囲にも良い影響が生まれます。できれば、来年は全学年がTシャツを購入できるといいですね。

 

~~来年に向けて(4年生)~~

実行委員・応援団・生徒・先生の連携を大切にしたいです。先輩から受け継いだもの・経験を生かして、よりすばらしい体育祭を創りたいです。

「長崎くんち」を参考にした龍のモニュメント。
閉会式での委員長挨拶。
たえず生徒同士連携しながら体育祭を進行しました。
校長室にて。

~~インタビューを終えて~~

昨年度から競技の説明動画を実行委員で作成し、生徒に流すようにしていたこともあって、当日の流れがとてもスムーズでした。すべての種目を予定通り行うことができ、非常に満足度の高い体育祭だったと思います。生徒たちもとても真剣に競技に取り組み、応援に勤しんでいました。コロナ禍でも途切れることなく、開校以来の開智の体育祭の流れを受け継ぐことができました。開智の体育祭は、運動神経に優れた人も、それほどでもない人も、皆で補い合って、チームワークを高め、その結果、皆が楽しめるということが大きな特徴です。今年の経験を来年につなげていってください。本当にお疲れ様でした。次回は、応援団長編です。