第29回体育祭②(校長ブログ223)
今回は、4色の応援団長に話を聞きました。赤組:寺澤さん、青組:黒尾さん、緑組:長南さん、白組:武藤さんです。
~~今回の体育祭にかける、各色の意気込みを教えてください~~
赤:みんなの体育祭なので、みんなに楽しんでもらおうと思いました。団長一人の意見ですべてが決まるのではなく、みんなの意見を取り入れて決めたいと思いました。
青:僕たちは去年は2位でくやしい思いをしたので、今年は勝ちたいという思いが強かったです。応援団も応援団でない人も、強くなるために話し合いをたくさんしました。応援団も強くなるためのサポートをしようと思いました。競技についてよく理解してもらおうと思って、高学年だけでなく、低学年の方にも行って、説明をしました。
白:みんなが楽しめる体育祭にしたいと思いました。たとえ優勝できたとしても、楽しくなかったら意味がないので。後輩の人たちが、来年の体育祭が楽しみだ、と言ってくれるとうれしいと思いました。
緑:僕たち緑組は、2年の時からずっと最下位でした。だから、楽しむというより勝ちたい、という思いはありました。同時に、応援団の人もそうでない人も、皆が仲良くなれるといいな、と緑組幹部の3人と話していました。それで、なるべく多くの人に話しかけてみました。
4色共通:特に低学年の生徒に団長の顔と名前を覚えてもらおうと思い、昼休みに教室を訪れるなど、積極的に接点を持ちました。
~~そもそも応援団長になった理由は?~~
「最初は団長をやるつもりはなかったのですが、昨年の体育祭が終わった時、団長の姿にあこがれの気持ちを持っていることに気づき、興味を持ちました。」「自分も体育祭がとてもおもしろくて、こういうのを引っ張っていけたらかっこいいだろうな、と思いました。」「友達が応援してくれて、やってみようと思いました。」「昨年度の応援団長が部活の先輩で、その先輩から誘われました。自分はそういうタイプではないと思っていたのですが、その先輩の姿を見てすごい、とも思って。」「僕も一つ上の先輩から、『お前がやれ』と言われました。もともとやる気はなかったのですが、同学年の人も応援してくれて、やってみることにしました。」
~~大変だったこと~~
「応援パフォーマンスのダンスはとても重要ですが、ダンスに関する意識が団員の中で温度差があり、それをまとめるのが難しかったです。」「対話ということの難しさを痛感しました。相手に伝わるように話すということが、最初の方がなかなかできませんでした。」「なるべく多くの人の名前と顔を覚えようと思ったのですが、結構大変でした。」「意見の食い違いをどう調整していくかということが、とても難しかったです。それぞれに熱い思いがあるので。」「当日が近づくにつれて、いろんなことが間に合わないのでは、と思って焦りました。」「やはり、雨対応が大変でした。もう無理じゃないか、とも思いました。前日も当日朝も準備で大忙しで、『もう少しで体育祭が始まる』というようなドキドキ・緊張感を味わう暇もありませんでした。」「抗議をすると後の競技に影響が出てしまうので避けたいという思いと、チームメイトからの『抗議してください』という要望を聞かなければという思いの板挟みが大変でした。」
~~うまくいったこと~~
「やっぱり、応援団もそうでない人も皆が一つになれたということですね。競技が終わったら、みんなで自然にハイタッチする、とか。」「ダンスも装飾もとてもすごいのができました。」「低学年も含めていろんな人と交流が深められ、仲良くなることができました。後輩からもいじられるし。」「実行委員とも事前によく話し合っていたので、いろんなことがスムーズにいったと思います。判定に関する抗議についても、事前に話し合いができていたので、長引かずに皆で話し合って解決することができました。」
~~学んだこと~~
「諦めない気持ちが大事なこと。」「リーダーになると、自分的に『は?』と思うことでも、チームのために、あるいは体育祭全体の成功のために、我慢しなければならないことがある、ということ。」「お互いに仲良くなると、情報共有も進むということがわかりました。」「応援団だけでなく、みんなが関わってはじめて体育祭が盛り上がるということ。」「人を動かすには、また何かを成し遂げるには、日頃の行いと、言葉の一つ一つ、ありがとうとか、ごめんなさい、などが大切、ということ。」
~~4人のエピソード~~
「応援団の練習場所の使用許可をとり忘れる、とか、使用後に片づけられていない、といったことで、怒られることがありました。怒られるのは当然なのですが、団長同士でなぐさめあったり、愚痴を言い合ったり、同じことを繰り返さないよう、情報共有したりしたことが思い出されます。」「団長4人によるパフォーマンスの予定があったのですが、雨天順延の絡みで実現できなかったのは、残念でした。休日に外のスタジオを借りて練習したのが、よい思い出です。」「最初はお互いに知らない人もいましたが、応援団ができてからは4人でいろんなことを話し合い、すっかり仲良くなりました。」
~~来年に向けて~~
「今年は優勝させてもらいました。赤組は二連覇に向けての重圧もあると思いますが、本当に大事なのはやっぱり楽しむことなので、みなさん楽しむことを忘れないでください。」「入学してから5回の体育祭を経験しましたが、あっという間でした。1回1回の体育祭を大切にしてほしいです。」「来年も体育祭に出られるって、うらやましい。」「何か決める時には、皆で話し合ってほしい。仲間って、本当に大事。最後は団長が決めるにしても。」「これからもすれ違ったら声かけてください」
~~インタビューを終えて~~
「体育祭が終わって、少し虚脱感がある」という言葉がとても印象的でした。体育祭当日まで、かなり張りつめた気持ちで日々を送っていたのだと思います。リーダーになると、チームをまとめるために相当な苦労をすることになります。辛抱強く団員の意見に耳を傾け、決めるところは決め、目標の実現に向けて努力していく姿に大変感銘を受けました。5年生の先輩たちの背中を見て、4年生も来年に向けていろいろと考え始めていることでしょう。今年の経験が来年につながることを望んでいます。