陸上部高校生県大会出場(校長ブログ198)
高校陸上部の矢作君(3000m障害)と小屋さん(800m)が、南部地区の予選を突破し、埼玉県大会に出場しました。矢作君は決勝に進出し7位入賞、小屋さんは決勝までは進めなかったものの県で9位、という大変すばらしい結果を残しました。おめでとうございます。2人に話を聞いてみました。
~~夏の練習から大会までの道のり~~
(矢作君)夏合宿の夜のミーティングで、今後の目標を発表する場面がありました。そこで、「県で入賞できなければ、即引退」と宣言しました。達成するために、練習をがんばりました。スピード強化が課題だったので、一日の練習の最後に、400mダッシュを入れました。本番のラスト1周をイメージした練習でした。
(小屋さん)去年一年間、中3の時の記録を一度も越えられませんでした。自己ベストを更新する。これが目標でした。元々夏が苦手で、伸びている感じはしませんでしたが、秋になればタイムが伸びると信じて、練習をがんばりました。
~~県大会当日の様子~~
(矢作君)1日目の予選の日、高崎線に乗るべきなのに宇都宮線に乗ってしまうという失態をしてしまいました。ウォーミングアップの時間が少なくて非常に焦りましたが、ギリギリで予選を通過することができ、ほっとしました。逆に、そのおかげで、翌日の決勝では、遅刻をすることなく、今までで一番落ち着いて走ることができました。序盤は後ろの方にいて後半追い上げる、という自分らしい走りができたと思っています。関東大会を逃してしまったことはくやしかったものの、自己ベストを更新することができて、うれしかったです。
(小屋さん)予選では、最初の600mは1,2位にくっついて走っていましたが、最後の直線150mで1位になることができ、そのまま逃げ切りました。今までで一番きれいに走れたと思っています。準決勝でも前半は同じような走りができ、だんだん調子が上がってきたところに、最後の80mで他の選手と接触してしまい、4着となって決勝には進めませんでした。それは残念でしたが、自己ベストを更新し、9位となれたことは、本当にうれしかったです。
~~目標を達成するためには何が必要だと思いますか?~~
(矢作君)デッドラインを引くことだと思っています。「負けたら引退」など、背水の陣を敷いて、怠けられないような状況に自分を置くことが有効だと思います。
(小屋さん)調子が上がっていなくても、いずれ上がってくる、成功すると考えること。本番に強いタイプと思って、最後まであきらめずにコツコツ練習することだと思います。
~~苦しい時には、どう対処しますか?~~
(矢作君)技術的には、重心の真下に足があるかどうかをチェックします。重心の前に足が出るようだと、リズムが乱れるので、苦しい時にはそれを確認し、修正します。精神的には、決して望みを捨てず、諦めない心を保つように意識します。
(小屋さん)伸び悩んだ時も、続けていたら最後に記録が出せました。苦しい時ほど、自分を信じることが大事だと思います。
~~これからのこと~~
(矢作君)現役を続行します。次こそ関東大会出場をめざします。勉強との両立が大変ですが、絶対できると信じてがんばります。
(小屋さん)小4から続けてきた陸上ですが、これで一線は退きます。悔しい思いもしましたが、やりきれたという気持ちもたくさんあります。これからは勉強と共に、後輩のサポートができればと思っています。
~~顧問の宮野先生から~~
コロナ禍も乗り越え、県で戦える選手が増えてきたことには、感慨深いものがあります。これまで生徒とコミュニケーションをとりながら、いっしょにやってきました。関わり方がとても重要だと思っています。これからも全力でサポートしていきます。
~~インタビューを終えて~~
目標達成への思い、目標達成の方法論などを常に意識して練習していることが窺えて、大いに感動しました。その姿勢は後輩にも大きな影響を与えることでしょう。目標・ビジョン・コンセプトなどを明確にして、その実現のために方法を考えて尽力する、開智生の特徴がよく現れています。挑戦し続ける開智生と話をすると、こちらも元気と勇気をもらえます。これからもそれぞれの目標実現に向けて、文字通り走り続けてください。応援しています。