陸上部新人大会県大会出場(校長ブログ235)
陸上部の中学2年生が、秋の新人大会さいたま市大会を突破し、埼玉県大会に出場しました。おめでとうございます。菅野さん、舟木さん、堀さん、三村さん、秦野さん、荒井さん、長田さん、太田さんというメンバーです。特に菅野さんは200mで春の関東大会進出を決めました。お見事です。県大会に出場した選手たちのインタビューの概要をお伝えします。
~~さいたま市大会にて~~
「天候もよく、気持ちよく走れました。」「速い人についていけなかったのがくやしかったです。」「同級生が伸びてきているなかであまり伸びを感じられず、不安もありましたが、合宿でがんばったこともあり、自己ベストが出てよかったです。でももっと体つきなども強くしていかなければとも思いました。」「1年生の時はさえない選手でしたが、冬に長い距離を走って体力をつけたことが今回の大会で生きたと思っています。」
男子リレー:「バトンを落とさないよう気を付けながら走りました。1位のチームが目の前なのに追いつけなかったことがくやしいです。」「松平君の代わりに出ることになり、『自分がここにいていいのかな』と思って緊張してしまいました。個人種目は棄権してリレーに集中した結果、決勝に進み2位になれてよかったです。」
~~県大会に向けて~~
市大会から県大会までの期間が短く、かつ、その間に森のフィールドワークという学校行事もあったので、調整が難しかったです。マッサージなどをして、体を回復させることを重視しました。
~~県大会にて~~
「市大会とは別の会場で開催され、雰囲気の違いに緊張しました。走る時に見える景色も異なり、環境の変化に流されないよう気を付ける必要がありました。また、気候もだいぶ寒くなり、体調管理も難しかったです。」「直前の記録会ではベストタイムが出たけれど、県大会ではでなかったので、やはり調整は難しいものだと感じました。自己ベストが出たのでよかったです。」「市大会も県大会も、慢心や甘えがあったと思っています。市大会後に崩した体調が完全には戻らず、厳しい結果となりました。」
男子リレー:あと0.1秒で決勝に残れずくやしい思いをしました。バトンを渡す時にスムーズに行かなかった部分があり、タイムのロスがあったことが悔やまれます。
~~大会でベストタイムを出すために必要なこととは?~~
「当日のアップの時から、練習でできていなかったことの確認や、力んで歩幅が小さくならないことを意識すること。周りを気にしすぎないよう、リラックスすること。」「変に調整しないで最初から全力を出すこと。」「太ももを上げて重心を高くすること。」「一つのことを意識しすぎると他のことがだめになるので、全体を意識して走ること。」「年下の選手がいて、『負けてもしかたないな』と思ってしまい、実際に負けてしまったので、やはり、気持ちを強く持つことが大事。」「400mは最後の直線が苦しいのですが、そこで根性を出してゴールまで突き進むこと。」「緊張に打ち勝つ心。」「抜かれたら抜き返すというくらいの強い心。」
~~今後について~~
「今回、県大会で大会記録を出した選手がいました。その人は走りもきれいだし、力の使い方も自分とは違ってうまいので、そのフォームを参考にしながら、関東大会でその選手と勝負したいです。その先の通信大会で全中(全国中学校体育大会)記録を超え、学校総合大会ではリレーに専念するという目標を持っています。」「冬の間に体力をつけて、自己ベスト更新を狙います。」「スタートを改善すること。リレーで全中出場をめざします。」「僕に足りないのは、筋肉と気持ち。それを強化します。そして、リレーの4走は僕が走ります。」「この冬に根本的に自分を変えたいです。腕振りなどの走り方、そして、気持ち。根性練習をたくさんやります。」「スタート・ラスト・腕振りがだめなので、鍛えます。」「走っているうちに自分でわけがわからなくなってしまうことがあるので、しっかり練習して改善したいです。」「前の人についていける体力をつけて、5分を切ります。」
~~陸上のおもしろさとは?~~
「陸上を始めたころは、測る度にタイムが伸びますが、続けていくと伸びるスピードがだんだん落ちてきます。そんな苦しい状況になってもがんばって練習して、その結果、タイムが伸びたり、順位が上がったりすると、苦労の分、うれしさも大きいです。」「走るって、一見単純な動作ですが、実はその様子の中に人生を生きていく上で大切な経験がたくさん詰まっています。」「短距離は特に、0.001秒の争いなので、ゴールした瞬間は結果がわかりません。タイムが掲示されるまでの一瞬の間は、ドキドキします。そのドキドキ感をいっしょに走った他の学校の選手と共有し、掲示された瞬間の『あっ、俺勝った?』みたいなやりとりをするのがたまりません。」
「生徒が伸びていくのを見るのがとても楽しいです。」(宮野先生)
~~顧問の宮野先生から~~
この冬が勝負です。寒過ぎると気持ちが落ちがちです。体が温まるまで時間もかかります。ケガには気を付けて、この冬をがんばり、3年生の通信大会・学総大会につなげましょう。中高一貫校の利点は、そのまま高校の部活につながることです。中学の時のがんばりを高校につなげられるよう、この冬を乗り越えましょう。
~~インタビューを終えて~~
大会に出場した後は必ずふりかえり、自分の課題を見つけ、一つ一つ改善していく、という積み重ねが成果につながっていく、ということを、陸上部にインタビューをする都度、感じています。それは、陸上部での活動にとどまらず、社会に出た時にも大いに生きるスキルだと思います。寒い冬の外での練習は、辛いことも多いと思います。春に向けて、力を養ってください。




