学校ブログ

緑化委員の活躍(校長ブログ252)

以前より緑化委員会では、学校の敷地に木を植える活動をしてきています。昨年に続き、今年も植樹活動を行いました。中心となって取り組んだ4年生の委員たち(高林さん=委員長、永野さん、清松さん、藤波さん)に話を聞きました。

 

【いのちの森づくりプロジェクトとは】

開智学園岩槻キャンパスでは、以前より外部の造園業者様にキャンパス内の草木の管理をお願いしてきました。その際に、横浜国立大学名誉教授宮脇昭先生による「宮脇方式(土地本来の植生をポット苗を用いて植える方法による環境保全林造り。宮脇メソッドとも言われる)」の実現に向けて各地で実践を行われている、「NPO法人国際ふるさとの森づくり協会」の方々も、本学園での植樹に関わってくださいました。数年前から、本校の緑化委員もお手伝いさせていただくことになり、今に至っています。

 

~~緑化委員になった理由~~

「もともと地域貢献をやってみたいという気持ちがあって、ボランティア委員会に入ろうかなとも考えたのですが、緑化委員なら畑仕事や野菜作りもやっていて、より多方面からいろんなことが学べるのではと思って、緑化委員を選びました。」「私のクラスではボランティア委員会がすごく人気で、希望者が多くて入れませんでした。でも、緑化委員会でも同じような社会貢献ができると聞いて、入りました。結果的に、こっちに来て正解だったと思っています。」「毎年、年度の最初に委員会の募集があるんですけれど、正直、緑化や美化が具体的に何を分担しているのか、最初はイメージが湧きませんでした。でも、入ってみたら植樹だったり、畑で野菜を栽培したり。知らない世界が広がっていて、やってみるもんだなと感じています。」

 

~~大変だったこと~~

25種類もある苗木を、同じ種類の木が隣り合わせにならないよう、そして適度な距離をとりつつ植えるのは、難しかったです。NPO法人の方の説明を理解して、後輩たちに間違いなく伝えることも大変でした。

 

~~学んだこと~~

同じ種類の木ばかりを植えてしまうと、その木に特有の病気が流行ったときに、一気に全部やられてしまいます。けれど、広葉樹や針葉樹など、いろんな種類のものを混ぜて植えることで、病気に強く、実際の天然の森林に近い森が作れる。それがこのプロジェクトの考え方であると学びました。混ぜ方は全国一律ではなく、埼玉なら埼玉の風土にあった組み合わせだそうです。また、苗木を植えるまでに、多くのステップがあります。まず福祉施設の方々がどんぐりから苗木を育てます。そして、校内の敷地に苗木を植える場所を作ります。美化委員が清掃活動で集めた枯れ葉を腐葉土にしたものを置き、その上に藁をかぶせ、そこに水に一度漬けた後の苗木を植えます。植えた後、水やりは基本的にしません。あとは雨や自然の湿気で自力で伸びていきます。ただ、最初の2年間だけは、苗木よりも雑草の方が成長が早くて、放っておくと負けてしまいます。だからその間だけは人間が雑草を抜いてあげる。そこを過ぎれば、あとはもう自然の力だけで生きていけます。人間も、子供のうちは親や大人が手をかけるけど、ある時期が来たら自立していく。木も人間も同じなんだなということを学びました

 

~~今後の活動について~~

「いのちの森」の雑草抜き以外に、今まで通り、開智農園での野菜づくりを続けていきます。最近はニンニクや人参、それに少し珍しいヨーロッパ野菜も育てています。去年収穫した大根は、地域の方々だけでなく、先生方にもおすそ分けして、とても好評だったと聞いています。次は夏野菜にも挑戦したいですし、もっと新しい作物も植えてみたいと思っています。また、今回学んだ『いのちの森づくり』の活動をもっとみんなに知ってもらいたいです。自分たちでスライドを作って、委員会内だけじゃなく、全校生徒に発信したい。4月の委員会の活動説明のときには、『緑化委員会はただの地味な作業じゃなくて、こんなに深くて、未来を作る活動をしているんだ』ってことをしっかりPRしたいです。

 

~~インタビューを終えて~~

今回の活動により、木を植えるという作業にも多くの方々が関わっており、また、一つ一つの作業がこれからの環境の保全につながっているということを学べたと思います。今年植えた木々が森になるまでには何年もかかると思いますが、将来の開智生が、「これは先輩たちが作った森だ」と思いながら森を眺める時がいつか必ず来ます。そんな未来に思いを馳せると、とても豊かな気持ちになってきました。植樹に限らず、緑化委員の活動は今後も続きます。