学校ブログ

バレーボール部のチームプレー(校長ブログ152)

 男子バレーボール部の高校生たちが、目の不自由なおばあさんが道に迷っているのを見つけ、声をかけてご自宅までお送りするということがありました。そこには、バレーボール部員たちのチームプレー、そして、地元の方々との連携がありました。とてもすばらしいことだと思います。さっそく、部員の二人(4年生の金澤宗司君、篠田凛太君)に話を聞いてみました。

 

~~その時の様子を教えてください~~

中浦和駅の近くの高校でバレーの試合があり、終了後、駅に向かって歩いている時に、白杖を持った目の不自由なおばあさんが困っている様子でいるのを見つけました。交通量の通りの多い道でもあり、危ないと思って声をかけてみると、自宅に帰る途中に道がわからなくなってしまった、とのことでした。ご自宅の住所を聞き、スマホで調べてみると、15分くらいで到着しそうな距離です。ボールなど試合で使う道具を他の部員に預け、二人でおばあさんをご自宅に送っていくことにしました。15分のはずだったのですが、道が入り組んでいること、中浦和駅周辺にはまったく土地勘がなかったこと、などの影響で、意外に時間がかかってしまいました。すると、たまたま近くを通りかかった年配の男性が、「どうしたの?」と声をかけてくれました。その方といっしょにおばあさんのご自宅を探しました。おばあさんは疲労で歩けなくなってきたので、途中からはおばあさんをおんぶしました。ようやくご自宅にたどり着くと、ご家族は外出中で家に入れません。すると、おばあさんのことを知っている近くの住民の方々がそれに気づき、「あとは、我々で対応します」と言ってくださり、その後の対応をお願いすることになりました。結局、おばあさんを見つけてから、2時間近くかかってしまいました。しかし、皆で連携しておばあさんをご自宅までお送りできたので、よかったです。バレー部の他の部員たちも、駅でずっと待っててくれて、とてもうれしかったです。

 

~~そういう場面で、最初におばあさんに声をかけることには勇気がいると思いますが。~~

最近、町で困っているご老人をよく見かけるようになり、以前にも声をかけたことがあったので、今回も自然と声をかけることができました。何事も、一度経験があると、次からはスムーズに動けるようになると思います。

練習を見学しました①
練習を見学しました②
試合会場での記念撮影

~~インタビューを終えて~~

今回の件は、途中から手伝ってくれた年配の男性からお電話をいただき、学校の知るところとなりました。本人たちはインタビューを受けることを遠慮していましたが、今回のことを知ることによって、同じような状況に遭遇した時に声をかける勇気が多くの人に湧くことを願って、インタビューに応じてもらいました。ボランティア的活動のポイントは、まず一歩踏み出す勇気を持つことだと思います。その点で、バレー部員たちは、その勇気を持っていました。そして、チームで協力して動く姿勢も持っていました。チームワークの良さは、今後のバレー部の活動でも生きることと思います。ご苦労様でした。