進路指導

進路指導と大学進学教育

専門分野で貢献できる人材の育成

開智の進路指導が目指しているのはトータルコーディネートです

「学ぶ楽しさを知る学び合い」「家庭学習にしっかり取り組むための学習計画づくり」「世界を知るための職業探究」「自分の好きなことをつきつめる探究」「自ら課題を発見・解決する探究型の授業や講習」。これらの活動の主役は常に生徒です。私たちはこうした生徒の自主的活動をあらゆる場で支援しながら、成長したいという意欲と自ら客観視できるメタ認知能力を併せ持ち、専門分野で社会貢献できる人材の育成を目指します。

1年生

己を見つめる

「最難関大に進学したい」「人の命を守りたい」「国際的に活躍したい」「これから将来のことをじっくり考えたい」といった将来に対する夢や希望をもとに「自分史」を作成します。また、卒業生を招いた座談会など、コースごとに行われるさまざまなイベントを通じてこれからのキャリア像を考えていきます。

2年生

学問と社会のつながりを探る

哲学対話や道徳の時間と連携しつつ、なぜ学ぶのか、何を学ぶのか、どこで学ぶのかといった 「学び」について考えていきます。また国際的リーダー・スペシャリストになるために、 卒業生などとの対話を踏まえてプロフェッショナルについての思考を深め、大学進学への意識・意欲につなげます。

 3年生

革新者に迫り職業を知る

自身が革新者になるために、プロと言われる方々からこれまでの経験談を聴き、2年次以上に実感の伴う職業観を育みます。また4年次に行う文理医選択に備え、自分はどの道に進むべきかを熟考する時間を設けます。これまで次のような企画を実施してきました。

【職業講演会】さまざまなジャンルで活躍している社会人を、卒業生以外からも広く外部講師として招いて実施します。仕事の理想 と現実、また講師が卒業生であれば、 開智での学びが実社会で どう生かされているのかを知る機会となります。
【職業適性診断】 ICTを活用したデータに基づき、職業適性を探ります。客観的視点を組み込むことで先入観を払拭して、自らの可能性を探ることができます。

4年生

文理医を選択する

5年次からの文理医を選択する大切な一年です。3年生までに培われたキャリア観が本当に自分にとって最適解なのか、各大学主催のオープンキャンパスや本校主催の各種行事を通じて最終確認していきます。これまで本校が主催した主なプログラムは以下の通りです。
【進路を考える会】企業や官公庁、研究機関などで多様な経験を積んでいる卒業生の講演に耳を傾けます。また卒業生を囲んでの意見交換を通じて、自分の適性についていま一度問い直す機会とします。

【学部学科探究】国内の研究機関の第一線で活躍中の研究者による、模擬講義を受講します。生徒は文・理医の中から一つずつ希望分野の講義を選択できることから、関心の強い講義に参加できます。5年次文理医選択前に外部講師のお話を聴ける最後のチャンスです。

 5・6年生

放課後特別講座

授業と連動して志望大学に向け演習をさらに深めます。塾に通わず、学校で充分に受験対策ができます。

※放課後講座利用者数    306名中279名(91.2%

小川颯桔  早稲田大学 文学部進学

先生と生徒の距離が近いのが開智の良いところです。私が地方創生に興味を持った時、多くの先生が応援とサポートをしてくださったおかげで、コンテストで受賞することができました。作品制作時は、探究が役に立ちました。私は探究活動が大好きで、楽しんでいるうちに課題に対する思考法とプレゼン能力が身につきました。
課外活動や実行委員、部活、HR委員長など沢山の活動をしてきましたが、勉強が疎かになることはありませんでした。元日を除いて毎日自習室が使えるし、5年生の秋頃からは特別講座が始まります。私はこれらをフル活用し、塾なしで第1志望校に合格できました。
開智には「よし、やってみよう」を叶えられる環境と仲間が揃っています。開智で6年間過ごせて、本当に良かったです。

 6年生

勉強合宿

1学期の始業式が終わるとすぐに、大学受験の心構えとチーム開智で大学受験を乗り越える気持ちを奮い立たせるために3泊4日の勉強合宿に出かけます。500人以上収容できる大ホールに、2人分の机を一人で使い、全員が自分の立てた計画に沿って独習を行います。何を勉強するか、時間配分をどうするかなど、あらかじめ自分で計画を立てて自分で決めて勉強します。300人以上の生徒が1日10時間近く、静寂の中で黙々と勉強している様子は感動します。学校に戻ると勉強合宿の成果は一目瞭然で、それからの学校や家庭での学習がはかどることは言うまでもありません。

勉強合宿をなぜ実施するのか?

仲間との学び合いや励まし合い、教師の指導や助言、そこに個々人の学習量が加わると受験本番で大きな力となります。「自分は一人ではない」「友達も頑張っている」という思いを胸に刻み、学年全体で受験生活を乗り切る意識を醸成します。また、自身のメタ認知能力を養い、どのような勉強をどれだけ持続できるかを客観視し、学習計画を効果的に改善できる受験生に成長してもらう狙いもあります。

勉強合宿を経て

友達とともに、4日間集中して机に向かったことで、「学校の50分授業が短く感じる」「受験へのスイッチが入った」「自分だけ頑張らないわけにはいかない」という声をよく聞きます。解決すべき課題を見出したり、解決にあたって必要な時間を的確に想定できたりといったメタ認知能力を高めています。