フィールドワーク

班ごとで探究テーマを設定し、話し合うことで仮説を立てます。 その仮説を検証するために方法を考えます。 磯、森のフィールドワークでは自然を相手に、 関西、首都圏フィールドワークでは自分たちで行き先を決めて訪問し、調査をすすめます。 調査結果を考察しまとめ、発表し、互いに共有する機会を持ちます。 今の新鮮な興味や驚きから始まるので、楽しんで探究の手法を学ぶことができます。

個人探究とフィールドワークのつながり

個人探究とフィールドワークの両輪で生徒の探究が深まっていきます。 1年生、2年生は9月の開智発表会で自分の探究テーマについて発表します。 その後、 フィールドワークを通じて集中的に 『はかる』ことや比較する方法について学び、 個人の探究テーマをさらに深く追究します。 その探究の成果を2月の探究発表会で披露します。

疑問の発見・仮説を立てる力を養う

1年生

磯のフィールドワーク

・グループで協力して疑問を見つけながら、自然そのものから学ぶ経験をします。探究する力を育成するスタートとなる行事です。
・磯の生き物を注意深く 『観察』することで、生き物の生態について深く考えます。
・ノギスや電子天秤などを用いて「はかる」ことで客観化し、観察だけでは気づかない性質を発見していきます。

2年生

森のフィールドワーク

・グループでともに考え、まとめて発表することで、学んだスキルが整理され、探究する力が磨かれます。
・森は磯に比べて動く生き物に遭遇しにくいので、より注意深く『観察し、考察します。
・磯でのテーマである「はかる」ことに加えて、表やグラフを用いて『比べる」ことに重点を置いて探究を進めます。

考えたことを検証する力を養う

3年生

関西フィールドワーク

・グループで協力して、京都や大阪を拠点とした調査の計画を立てます。調査の目的を班員と共有し、調査の方法に関する綿密な計画を立てる過程で、具体的な実践力を育てます。

・関西の地域の課題を「はかる」ことで人文・社会科学的な視点を養います。
・交通量の調査から観光公害を調べたり、ゴミ箱の調査から 美化意識を調べたり、 検証方法を工夫することで探究する力を磨きます。

4年生

首都圏フィールドワーク

・3年生までに実践的に学んできたフィールドワークの手法を 最大限に取り入れて、個人で進めてきた探究テーマについて首都圏をフィールドにして実地調査を行います。
・研究所や企業を訪問したり、Zoom 会議を利用して、専門的な視点から調査手法や考察についてのアドバイスをもらいます。

外に飛び立つ

5年生

英国フィールドワーク

・ロンドン郊外のブルネル大学のドミトリー (寮) に1週間宿泊し、体験的にイギリスの文化について学びます。
・さまざまな国籍の大学生にGlobal Issues についてインタビュー を行い、英語で互いに発表し合います。さまざまな国の考え方を学び、世界で活躍する人材の育成を目指します。
・4年生までに積み上げてきた探究テーマの成果を英語でイギリスの大学生に向けて発表するプログラムもあります。
・これまでに培ってきた探究力と 発信力を最大限に駆使しながら、他者とコミュニケーションをはかる経験は、イギリスの大学生と心温まるふれあいを生み、深い感動と自信となって生徒一人ひとりの中に生き続けます。