文芸部かるた部門活躍中(校長ブログ124)
文芸部かるた部門の生徒たちが、2つの大会に自主参加し、すばらしい結果を出しました。部長の5年生野本さんと、3年生の植木君に、さっそく話を聞いてみました。
【第107回職域学生かるた大会】
1963年から行われる歴史ある大会。中高生・大学生・社会人が参加する団体戦。2019年に第106回大会が開催されて以降は、新型コロナの関係で中断していた。3月25日に3年ぶりに開催。開智学園チームは、開智中学・高等学校の生徒と開智日本橋学園高等学校の生徒の混成チーム。第106回大会で得たC級のポジションを維持できるかがポイント。C級は8チームずつ5ブロックに分かれ、各ブロック上位4チームに入れないと、次年度はD級に降格となる。
~~試合の様子は?~~
予選3試合の相手は、大学生2チーム、社会人1チームでした。オーダーの組み方で勝敗は分かれます。できる限り情報を集めて、勝てるオーダーを考えました。その甲斐あって、大学生チームとの試合には勝つことができました。しかし、社会人チームとの対戦時には、相手の雰囲気に圧倒されてしまいました。経験の差が出てしまったと思います。予選2勝1敗で予選2位となり、別グループで予選2位の浦和明の星女子中学高等学校さんと順位決定戦で当たりました。埼玉ではトップクラスの学校で、何とか勝てればと思いましたが、残念ながら敗れてブロック4位ということになりました。しかし、19期の先輩たちが築き上げたC級のポジションを維持するという目標は達成できて、とてもよかったです。ちなみに、その19期生の先輩は、東京大学のチームの一員として、本大会のB級のクラスに参加し活躍していました。
~~学んだことは?~~
実力ある人たちとの真剣勝負は、とてもいい勉強になります。決してひるむことなく、あきらめずに粘っていく経験は、次につながります。とくに社会人の方々と試合する機会が普段はあまりないので、とても良い経験になりました。
~~チームとしての次の目標は?~~
強豪校ひしめく埼玉県で勝ち残って、夏の全国大会(@近江神宮)に出たいです。そのために、個々のレベルアップを図ること、チームワークを高めること、メンタル面の強化、などに取り組んでいきたいと考えています。
【第53回全国小・中学生選手権大会】
1年に1回開催される、小・中学生の全国大会。滋賀県において、学年別に個人戦が行われる。植木君は上記職域学生大会の翌日に中2の部に参加。
~~試合の様子は?~~
いつも大会の2戦目に集中力を落としてしまう悪い傾向があるのですが、今回はそうならずに勝ち進むことができました。決勝の相手は、とても冷静かつスピードのある選手で、接戦になりました。しかし、肝心な時にお手付きをしてしまって、4枚差で敗れ、準優勝で終わりました。くやしかったです。
~~今後の抱負は?~~
スピードアップが課題です。そのためには、自分よりも強い相手との試合を増やしていくことが有効だと思っています。お手付きを完全になくすことは困難なので、多少お手付きをしても勝敗に影響が出ないよう、圧倒的なスピードを身につける必要があります。今回のような社会人も参加する大会に出ることは、自分の実力を上げることにとても役に立ちます。今B級ですが、部活の練習と、所属するかるた会の練習の両方で、A級めざしてがんばりたいと思います。
~~インタビューを終えて~~
前回のインタビューの時も感じましたが、部員同士仲良く、でも、勝利をめざして真剣にかるたに取り組んでいる姿勢が印象的でした。「かるたに少しでも興味がある人は、ぜひ入部してください」と、部員の獲得にも力を入れています。今後の活躍に大いに期待しています。