クイズ研究会全国大会進出(校長ブログ112)
開智の有志団体「開智クイズ研究会」が、AQL(全日本クイズリーグ)主催のAQL2022地方予選(埼玉トップリーグ)で優勝し、全国大会に進出することが決まりました。おめでとうございます。参加した生徒のうち、5年生饗庭君、4年生熊倉君、3年生外山君、2年生清水君に、さっそく話を聞いてみました。
【大会概要】
「AQLは、全国のクイズファンが、自らの手で作る、日本最大規模の早押しクイズの全国リーグです(AQL公式ホームページより)。」一般の部とジュニアの部に分かれる。地方別に予選(地域リーグ)が行われるが、東京、神奈川、千葉、埼玉に関しては、参加チーム数が多いため、県ごとに予選が行われる。埼玉トップリーグに所属する高校(中学生を含んでもOK)がまず予選リーグを行い、上位3チームが決勝ラウンドに進み、最終的に優勝チームと準優勝チームが、3月に行われる全国大会に出場できる。予選リーグは1位:浦和高校、2位:大宮高校、3位:開智中高。決勝トーナメントの決勝戦で開智中高が168-60で浦和高校を下し、決勝トーナメント1位で全国出場を決めた。
【開智チーム】
中高一貫部の有志団体クイズ研究会と、高等部のクイズ同好会の混成チーム。一貫部の有志団体は、2018年度に19期生が中心となって自主的に立ち上げられた。これまで、あと一歩というところまでは行くが、決勝トーナメントで涙を飲むという展開が続いていたので、全国進出は悲願の達成。AQLに参加する多くの高校と同様、生徒主体で活動している。
~~決勝戦の様子は?~~
名門浦和高校さんは、スピードや勢いが圧倒的で、予選リーグでは負け無しのぶっちぎりでした。チーム内で正解者の人数が増えるほど、トータルの点数はかけ算で増える、一方、誤答すると一気にトータルの点数は下がる、というのがAQLのルールです。このルールをふまえ、前半は相手の勢いに飲まれないように粘り強く戦い、後半に訪れたチャンスを逃さなかったこと、開智チームは部員それぞれに得意分野があり、お互いに補い合って総合力を上げられたこと、などが勝因ではないかと思います。勝利した瞬間の感激は言い表しようがありません。
~~これまでの道のりと、普段の練習について~~
開智クイズ研究会は、19期生(2021年卒)の先輩たちが立ち上げ、地道に活動を続けてきました。手作りの早押し機を作ってくれた先輩もいます。最近は、集まって練習するのは、基本的には週1日です。早押し機を使って練習します。ボタンを押すタイミングの良し悪しをみんなで判断します。それ以外の時間は、自分たちでクイズの過去問を徹底的に繰り返して頭に入れたり、自分で問題を作ったりしています。
~~クイズで勝つには?~~
知識の量が大事なのは言うまでもないですが、その場の流れ・空気を読み、的確な状況判断をすることも大事です。早押しも、ただ早ければいいというわけではありません。置かれている状況から、その時点での適切な早さというものがあると思います。そのために、場数を踏むことが必要です。経験豊かな先輩が後輩にアドバイスすることも大切だと考えます。
~~クイズのおもしろさ・意義とは?~~
新しいことを知ること自体が楽しいです。クイズで覚えたことを、現実の世界で目の当たりにした時は結構感動します。金沢の「鼓門(つづみもん)」のことは知識としては知っていましたが、北陸フィールドワークで実物を見た時はじーんと来ました。知識や情報を幅広く積極的に吸収しようという姿勢が身につくので、視野がどんどん広がり、「知識・情報の食わず嫌い」にならなくて済みます。また、クイズ大会参加など、どんどん外へ出て行くことを通して、他校のクイズが強い人たちと友達になれることも、楽しいです。
~~全国大会の目標は?~~
ずばり「全国制覇」と言いたいところですが、全国大会常連校のレベルの高さはよく知っているので、ここは謙虚に、「ベスト8」を目標としたいです。
~~インタビューを終えて~~
クイズのおもしろさや意義を、とても熱く語ってくれたことが印象的でした。生徒が中心になって、自分達で活動の方針を立てて自主的に運営をしていく、同時に結果も出す、というあたりが、とても開智らしくてすばらしいと思いました。それぞれが持つ特技を生かしてチームで何かを成し遂げていけることも、同じく開智生らしさが発揮できていると感じます。全国大会での活躍を願っています。