学校ブログ

部長会(校長ブログ73)

 開智には、部活動の部長によって構成される「部長会」という組織があり、部活動の円滑な運営に貢献しています。部長会は、現在、文化部会長:沖村さん(吹奏楽部)、副会長:原田君(科学部)、運動部会長:多武君(陸上部)、副会長:大原さん(女子バスケットボール部)たち5年生4人が、幹部となっています。部長会の最近のめざましい活躍ぶりには目を見張るものがあるので、さっそくインタビューしてみました。

部長会幹部の4人に校長室でインタビューしました。

~~部長会の今期のメンバーはいつから活動していますか~~

 昨年度の2学期後半からです。部活動の代替わりに合わせて活動を開始しました。生徒会からは、「何かクリエイティブなことをしてほしい」という要請があったので、まずは幹部で相談し、新入生への部活動紹介の内容を見直そうと考えました。さらに、ステージフェスタの開催にも積極的に取り組みました。

~~今年度の部活動紹介について教えてください。~~

 これまでの部活動紹介の課題として、①新入生に提供される部活動の情報量が少ない、②先輩からの強い勧誘や、周りの新入生の様子から何となく入部を決めてしまう傾向がある、ということが挙げられたので、そこを改善しようと思いました。具体的には、①事前の広告宣伝活動の充実(掲示用ポスター作成、各部の情報をまとめた冊子作成)、②教室で動画(入部の仕方、各部の様子など)を視聴、③放課後に体育館で相談会を開催、④見学期間をしっかりとる、などを行いました。

【部活動紹介】相談会の様子。様々な質問に答えました。

 ~~良かった点は~~

相談会には大勢の新入生が来てくれて、盛況でした。「自分がこの部に入ってやっていけるだろうか」という新入生の不安を、だいぶ解消することができたのではと思います。今年は、どの部活に入るかをなんとなく決めるのではなく、じっくり考えた上で決めた人が多く、「私は〇〇部でこういうことをしてみたい」という明確な目標を持っている人が増えたと感じています。

~~課題は?~~

準備期間が少なかった気がします。今年の経験を来年度にどう引き継ぐかも課題です。体育祭の応援団が、色ごとに引き継ぎ書類を作って代々受け渡されているのが、参考になると思います。

【ステージフェスタ】吹奏楽部とバトンチア部のコラボが実現しました。

~~ステージフェスタの取り組みについて、教えてください。~~

ステージフェスタは、主に文化部が日頃の活動の成果を発表する行事です。コロナ禍のために、この2年間、実施ができませんでした。このままでは、ステージフェスタの歴史が完全に途絶えてしまうと危機感を覚え、何とか対面で開催できないか、模索してきました。部活動紹介と同じく、現状の課題の確認から取り組みました。

~~現状の課題とは~~

コロナ前でも、ステージフェスタはイメージが薄く、一部の生徒が密かにやっているという感じでした。これを何とか盛り上げたい、文化部だけでなく、もっと大勢の生徒に関心を持ってもらえるような行事にしたいと考えました。

~~そのための取り組みは~~

①広告宣伝活動の充実(ステージフェスタ全体のポスター、部ごとのポスターの制作。放送委員会にお願いして、お昼の放送での告知)、②部長会のメンバー全員に細かく役割分担、③感染防止対策の徹底のために、現状の規制を調べ、効果的な対策を検討、実施、④人気コンテンツである、吹奏楽部とバトンチア部のコラボの実現、など。結果は大盛況でした。以前のステージフェスタでは、観客は数十人、というのが普通でしたが、二百人くらいの人が来てくれて、感動しました。人数制限をしていたので、入場をお断りしなければならなかったのが辛かったです。

【ステージフェスタ】鉄道研究部の部屋も盛況でした。

~~今後の課題は~~

参加団体をもっと増やしたいです。文化部だけでなく、運動部も。現状では感染防止対策は必須ですが、それが不要な時代が早く来てほしいです。

~~部長会で今後、取り組みたいこと~~

夏休みの練習の登校時の服装について。部間の交流の活性化。開智グループ内外の学校との交流の強化。文武両道の部活を増やして学校をより明るくすること、など。部活動の更なる充実に取り組みたいです。

新入生の立場に立って、よりよい部活動紹介のあり方を真剣に考え、実行していることに、大いに感銘を受けました。新入生が主体的な判断をするためには、まず情報を適切に提供し、検討する時間を確保することが重要だと考えたのは、とてもすばらしいことだと思います。また、この2年間のコロナ禍によって、多くの楽しみ、成長のチャンスが失われていたことを、改めて痛感しました。もちろん、まだまだ感染防止対策をとる必要はありますが、十分気をつけつつ、以前の学校生活に戻していきたいと思います。