高校生ビジネスグランプリ(校長ブログ115)
5年生の有志グループが、第10回高校生ビジネスグランプリに作品を出展したところ、全国4996点の作品の中からベスト100に認定されました。そして、同様の高校7校といっしょに、北関東信越地区発表会でプレゼンテーションを行いました。お見事です。さっそくメンバー(5年生;金子さん、田村さん、奥村君、関口さん、島名さん、塚本君)にインタビューしました。
【高校生ビジネスグランプリとは】
日本政策金融公庫様主催の、高校生のビジネスプランを競う全国規模の大会。主催者による出張授業を経て、作品を提出する。ベスト10に入ると、最終審査会に進み、グランプリ・準グランプリなどが決定される。ベスト100に入った高校は、地区ごとにオンラインで地区発表会に参加することができる。
【開智チームのビジネスプランの概要】
猫用のトイレに、マイクロチップを感知したり、うんち・おしっこの量や回数を記録するセンサーを取り付けた商品を提案。ニオイが拡散するのを防ぐ機能もある。
~~出展のきっかけは?~~
現代文の課題で、「外部のコンテストに出展し、賞をとる」というものがありました。コンテストの一覧の中に「高校生ビジネスプラングランプリ」があるのを見つけ、これはおもしろそうだと感じました。昨年、いっしょに体育祭を作り上げた仲間達に声をかけあい、出展することに決めました。
~~テーマ選定理由は?~~
社会問題を解決するビジネスプランにしたいと思って、いろいろ考えました。現代文担当の花輪先生から、ペットを新たに飼う時にはマイクロチップを装着することが義務化された、という話を聞き、これもヒントにしました。超高齢化社会にどう対応していくか、ペットを飼う人は増えているが、それに伴ういろいろな問題、等を合わせて解決できるいい案はないかと、みんなでブレインストーミングをして決定しました。
~~プランのポイントは?~~
ペットの健康管理に対する飼い主の意識の向上と、ペット購入時マイクロチップは義務化されたが、既存のペットに対してはどうするか、という問題点を結びつけたプランであること、出張授業に来てくださった時に積極的に質問して、アドバイスをしていただいたことでプランをブラッシュアップできたこと、などです。同学年の生徒にアンケートをとったことも説得力が上がる要素だったかもしれません。
~~学んだことなど~~
「ビジネスについて考える初めての経験だったし、地区発表会で他校の人とも話ができたので、大いに刺激を得られました。」「ペットにはもともと興味はあったものの、ビジネスという観点でペットのことを考えたことは初めてだったので、視野が広がった気がします。」「開智の探究テーマでビジネスについて考えた経験はありましたが、実際にプランまで作り上げるのは思った以上に大変でした。ベスト100という形で評価されたのはうれしかったです。」「みんなと話し合い、協力してプランを完成させていくプロセスが楽しく、多くのことを学べました。」「大学生で起業する人は最近増えてきていると思いますが、自分も将来そのようなことになったとしたら、今回の経験が役に立つと思います。」「体育祭は校内の人との取り組みでしたが、今回は校外の人と接点があり、刺激を受けました。AIを研究している高校生に出会い、すごい人がいるもんだと感激しました。」
3Dアプリも駆使して、プレゼン資料を作成しました。
~~インタビューを終えて~~
日本政策金融公庫の方からは、事前の出張授業の時の生徒の食いつきや質問攻勢が、他にないくらいすばらしい、また、開智の生徒はプレゼンテーション能力がとても高く、地区発表会の際も「本当のスタートアップ企業の人みたい」という感想が出るなど好評だった、という言葉をいただきました。受賞のポイントは、コロナ禍もあって、ペットの需要が伸びており、ペット業界は今注目の業界であることに目を付けて、独創性や実現可能性の高いプランを提示できたことだそうです。チームであれこれ話し合って、何かを創り上げていくことは、開智生の得意技です。このメンバーは体育祭運営で鍛えられていましたから、なおさらだったでしょう。彼らが、将来、何らかのビジネスに関わるようなことになった時、今回の経験がきっと生きると思います。お疲れ様でした。