学校ブログ

岩槻人形展示(校長ブログ83)

とても美しい岩槻人形が展示されました。

 昨年度より、学校目標を「外へ、未来へ」とし、それに沿った活動に各種取り組んでいます。その中で、開智がある岩槻のことをもっと知ろうという取り組みがあります。岩槻は長い歴史と文化を持っています。岩槻の学校に通いながら、ともすると朝来て夕方帰るだけになってしまいがちです。しかし、せっかく6年間(総合部出身者は12年間)岩槻に通うわけですから、もっと岩槻のことを知り、考え、地元に貢献するという意識を高めたいと思っています。そのために、既に地域ボランティア、岩槻フィールドワーク等、いろんな取り組みを実施していますが、今回、岩槻の貴重な文化である、岩槻人形についてもっと知ろうという企画を実施しました。その一環として、岩槻人形協同組合様、いふじ人形店様、人形の東玉様、鈴木人形様、工房ゆうき様のご協力をいただいて、一貫部校舎内に岩槻人形を展示することになりました。関係の皆様の格別なご厚意に、この場をお借りして深く感謝いたします。

 今回のこの取り組みは、本校の各種委員会の中の、美化委員会の生徒たちによって、具体的に進められました。事前の訪問打ち合わせを経て8月に校舎内に設置されると、ロビーの雰囲気が非常に華やかになりました。

人形店の皆さんと、美化委員の生徒たちとで、記念撮影しました。

 岩槻人形は、江戸時代初期、日光東照宮造営を機に様々な職人が京都から関東に呼び集められたことを端緒とする、国指定の伝統的工芸品で、現在も人形の生産量・生産額は日本一です。今回ご提供いただいた人形は、一階事務室奥のロビーに展示されていますので、開智にお越しの際は、ぜひご覧ください。

 地域の歴史と文化を知ることは、自分を知ることだと思っています。開智ではグローバルな視野を持つために様々な取り組みをしていますが、同時に、自分が関わっている地域に貢献しながら地域の歴史・文化を知り、考え、それを世界に発信することも、重要だと考えています。まさに、Think globally, act locally. この夏休みに、岩槻フィールドワークを実施し、多くの貴重な体験をした生徒もいます。引き続き、このような活動に積極的に取り組んでいきたいと思っています。