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AJEMUN全国高校教育模擬国連大会参加(校長ブログ84)

 8月に行われたこの大会に、本校から3チーム参加しました。得がたい体験をしたと聞き、さっそく話を聞いてみました。Aチーム;塚本遥香さん、加藤清佳さん【昨年に続いて2回目の参加】 Bチーム;根木島魁君、井上結里加さん【初参加。全日本高校模擬国連大会に参加予定】 Cチーム;岡田彩愛さん、降旗湖南さん【初参加】

~~AJEMUN全国高校教育模擬国連大会とは~~

「全日本高校模擬国連大会」と異なる点は、日本語で行うこと、運営が高校生によって行われること(「高校生の、高校生による、高校生のための模擬国連」)。それ以外は、同じ。あらかじめ割り当てられた国の代表として、実際の国連と同じように議論、交渉、決議の採択を行う。今年度の議題は、「森林保護」。

開智から参加の3チーム。大会終了後、現地にて。

 

~~参加のきっかけは?~~

Aチーム:全校集会で、全日本高校模擬国連大会で賞をとった先輩が紹介されて、模擬国連の存在を知ったことがきっかけです。昨年初めて参加しましたが、不完全燃焼だったので、再挑戦することにしました。

Bチーム:全日本高校模擬国連大会で賞をとった先輩から、「全日本に出る前に、AJEMUNを体験しておくといい」とアドバイスを受けたことと、根岸先生から勧められたことです。

Cチーム:賞をとった先輩の話と、日本語でできるということに惹かれ、参加することにしました。

~~参加にあたっての目標~~

Aチーム:出るからには賞をとること。昨年くやしい思いをしたので、今年は積極的に発言すること。

Bチーム:全日本高校模擬国連大会のための経験を積むこと。出るからには成果を。

Cチーム:せっかく参加するので、大いに楽しむこと。

~~大変だったこと~~

Aチーム:主導権をとっている国の主張はよくわかるのですが、それ以外の国の考えを皆で共有することの難しさを感じました。

Bチーム:主導権をとる国と、そうではない国との間で、自国がどのポジションをとればいいのか、難しかったです。「メモ回し」という手法があるのですが、最初、何を書けばいいのかわかりませんでした。

Cチーム:国ごとの意見の対立が大きく、険悪な雰囲気になってしまい、困りました。

~~うまくいったこと~~

Aチーム:昨年の経験を生かし、積極的に発言すること、自国以外の国のことも事前によく調べておいて、的確な意見を言えるようにしておいたこと、たえず情報共有しながら2人で別々の動きをすることで議事の進行に貢献できたこと、などです。オンラインだった昨年度と違って対面開催だったので、「模擬国連に参加している」という実感を味わうことができました。

Bチーム:主導権をとっている国とそうでない国との間をうまく取り持つことができたと思います。結果的に他校の人たちと、年齢・性別関係なく友達になれました。

Cチーム:一時的に険悪な雰囲気になりましたが、多くの国の人と話をして、グループを大きくしていくことに貢献できたかと思います。

~~学んだこと~~

Aチーム:それぞれ考えが違う人たちが、話し合いを通じて一つの議案にまとめていくことの重要性を学びました。一人でも多くの人を幸せに、笑顔にしたい、というのが私の夢ですが、世界にはそれがそう簡単ではない国もあるのだということを知りました。そういった現実をふまえて、今後世界にどう働きかけていけばいいのか、よく考える契機となったと思います。

Bチーム:何事も経験することが大事だと思いました。最初はわからないことでも、経験の中から一つ一つできることを増やしていくこと、議論の主導権の握り方、などを学びました。

Cチーム:今まではそれほど積極的な性格ではありませんでしたが、今回のことを機に、新しいことに挑戦することの楽しさを学びました。そして、友達っていいな、と思いました。

~~これから挑戦したいこと~~

「目に留まったことに運命を感じ、積極的に挑戦していくこと」「どんどん外に出て行くこと」「ボーイスカウト100周年記念行事」「全日本模擬国連大会」「各種英語スピーチコンテスト」「国際機関で途上国支援」「大学受験」「受験勉強しつつ小さなことでも挑戦」

~~国際教育担当根岸巧先生から~~

 

 模擬国連では、今まで彼らが「自分ごと」として考えたことのない課題と出会います。そしてその課題を初めて出会う仲間たちと議論することになります。今まで考えたことのない課題と向き合うと今まで知らなかったことがたくさん見えてきます。それを世界各国様々な視点から見ると、表面的ではないその課題がもつ問題の本質が見えてきます。それはまだ高校生である彼らには抱えきれないくらい大きなものです。けれどそれを各国の大使たちと共有すると、わずかながら光が見えてきます。それらの様々な出会いすべてが、彼らを成長させ、新たな仲間と素敵な笑顔を連れてきてくれたように感じます。AJEMUNは高校生が主催する大会です。今後開智から、参加者はもちろん、この素敵な大会の運営に携わる生徒も出てきたらいいなと思っています。

~~インタビューを終えて~~

 

 とても興味深い話を聞くことができました。日頃から、「意見の異なる人同士を、話し合いを通じて結びつけていく力」に秀でている生徒が開智には多いと感じていますが、改めてその意を強くしました。Bチームは、「優秀初心者賞」をいただくことができました。続く「全日本高校模擬国連大会」に今回の経験を生かしてほしいと思います。他のチームも非常に貴重な体験ができたと思います。目の前に繰り広げられる展開に必死に食いついて対応していこうという姿勢が窺われて、話を聞いていて、とてもじーんと来ました。彼らの今回の体験が、今後、多くの開智生がいろんなことに挑戦していくことにつながるとうれしく思います。