学校ブログ

鉄道模型コンテスト2022 :鉄道研究部(校長ブログ86)

 鉄道研究部が、鉄道模型コンテスト2022に参加しました。その様子を鉄道研究部模型班の班長の森川大地君(5年生)に取材しました。

コンテストに出品した作品を前に

~~今回の目標は?~~

 2年前に先輩が「理事長特別賞」を受賞されたので、僕たちもそれを目標にしました。

~~コンセプトは?~~

 一昨年は北海道の小樽、昨年は岡山県の清音を舞台としました。今年度は鉄道研究部模型班の生徒による投票で、兵庫県の余部橋梁にしました。当初は、紅葉や海などきれいな自然との対比ということを考えていたのですが、現地を訪れて実際に見てみると、考えが変わりました。山が海に迫る起伏の大きい土地である上に、海からの潮風への対応も考慮する必要があるという厳しい条件下において、明治時代の技術で鉄道を建設することの難しさを目の当たりにし、「抗えぬ自然」をコンセプトにすることに変更しました。

~~大変だったこと~~

 実際の橋梁の高さは40mを超えるのですが、そのまま150分の1のスケールで再現すると27cmとなり、今回のコンテストの高さ制限に引っかかってしまいます。制限範囲内で少しでも高さを上げることには苦労しました。経験の少ない下級生部員に模型の作り方を教えつつ、期限を守って制作することは結構大変でした。

~~うまくいったこと~~

 一部の部材を理科室の3Dプリンターを使って制作しましたが、プラ板による制作と比較して、細かいところの表現がやりやすく、手応えがありました。今後も活用していきたいと思います。海の色の再現は、何度も実験を繰り返したおかげで、いい感じに仕上がりました。分業体制で制作したので、下級生も自分の担当箇所を責任をもって制作することができたので、いい経験になったと思います。

~~感想~~

 1年生の頃からずっと模型を作ってきましたが、最上級生になって模型班の指揮をとるようになって、先輩方の苦労、そして偉大さが実感できました。「ベストクオリティ賞」をいただくことができ、とてもうれしかったです。模型は作り出してみると、当初の見通しとは異なることがたくさん生じ、その都度試行錯誤しながら修正していく必要があるので、制作を通して物事を創り出すことに関するマネジメントの重要性について学べたと思っています。

~~今後について~~

 開智発表会への参加をまずがんばりたいです。また、後輩たちに、模型の作り方について引き継ぎやアドバイスをしていきたいと思います。

余部橋梁を再現した出展作品。「ベストクオリティ賞」を受賞しました。

~~鉄道研究部のPRをどうぞ~~

 鉄道研究部は、「模型班」「部企班(部誌の制作ほか企画)」「技工班(5インチゲージの列車の制作)」に分かれて、中学生高校生男子部員女子部員協力しながら活動しています。鉄道が好きな人、興味がある人、模型を作ってみたい人、ぜひお待ちしています!