卒業生の活躍(15期生明石悠誠さん)
開智卒業生の活躍を紹介します。
15期卒業生の明石悠誠さんが東京大学で優秀な成績を収め、表彰を受けました。
対象者は今年度の東京大学卒業生のうち、わずか16名です。
明石さんに開智での経験、大学生活、さらに将来への抱負についてコメントしてもらいました。
何を学び、どのように社会に関わるのか。一歩先を進む先輩の姿を在校生にも知ってもらいたいと思います。
≪開智在学中の活動や学習について教えてください。開智での経験で大学進学後に役立ったことはありますか≫
(明石さん)開智在学中の活動で最も意義深かったものは、生徒会活動であったと考えています。物事を俯瞰的に捉えた上で課題を認識し、主体的に行動して試行錯誤する経験を通して、現在の思考力の基盤となる部分が研ぎ澄まされたと感じています。また探究の経験も大学進学後に役立ったと考えています。抱いた疑問や問題意識から先行文献を調査し、考察を深めて自らの結論を導き出す大学での学問は、開智での探究の延長にあるものだと感じています。
≪大学での研究内容や、大学時代に印象に残っている経験を教えてください≫
(明石さん)前期課程では文科一類に所属し、法や政治などの社会科学を中心としつつ、西洋古典や哲学、倫理などの人文科学分野も学びました。興味関心に応じて幅広い分野を学ぶことができ、また自分の視野も大きく広がったと感じています。後期課程ではより専門的に、政治学や法哲学、憲法学を中心に学びました。学友たちと共に国家・社会・個人のあるべき姿について議論すると同時に、正義の実現のための対話の重要性を深く認識することができたと考えています。
≪将来への抱負を教えてください≫
(明石さん)国家公務員として、財務省で働かせていただくこととなりました。日本の直面する諸課題に対して、政策の実務家として対峙することでその解決に貢献したいと考えています。日本全体を俯瞰した上で、求められている政策やその正当性について考えて判断し、国民から信託された税の最後の守り手として、誠実に働きたいと考えています。
「開智での探究の延長に大学での研究がある」というコメントに、開智の教育に携わる一員として誇らしい気持ちになりました。在校生の諸君も明るく前向きに開智での生活を送ってほしいと思います。それが将来に向けての力強い土台となることを先輩の歩みは教えてくれます。(企画広報室)