学校ブログ

マンガ感想文コンクール(校長ブログ120)

 4年生の瀬戸望結さんが、「2022年度マンガ感想文コンクール 高等学校の部」で見事グランプリを受賞しました。小中高合わせて12131通の応募の中から選ばれたことは、大変立派です。さっそく話を聞いてみました。

 

~~出展したきっかけは?~~

現代文の夏休みの宿題として課されたことがきっかけです。もともと作文のコンテストに出すことが好きで、別のコンテストで入選したこともあったので、今回もがんばって書いてみました。作品は、「よつばと!」という作品で、たまたま家にあったマンガで、読んでみたらおもしろかったことがこのマンガを選んだ理由です。

 

~~どういう作品ですか?~~

「ちょっと変わった5歳の女の子『よつば』と、とーちゃんのふたり暮らしを中心に、まわりの人たちとの何気ない日常を描いた作品(連載雑誌の公式サイトより)」。子どもの視点で日常生活を描いていて、歳を取るうちに失っていった大切なものに気づかせてくれる作品です。世界中で翻訳・愛読されています。

 

~~書く上で気をつけたこと~~

ただ読んだ感想を書くのではなく、この作品の作者がどういうことを描きたい、伝えたいと思っているのかをできる限り読み取ろうと思いました。1600字と、結構字数が多かったので、つい同じようなことを繰り返し書いてしまいがちで、自分は何を書きたいのかがわからなくなってしまって大変でした。完成に至るまで、何度も推敲を繰り返しました。

 

~~学んだこと~~

マンガは小説等とは違って、文字と絵の両方を読み取る必要があります。風景描写も人物描写も作者の意図があって、それを読み取ることの難しさ、おもしろさを学びました。また、表彰式の時に審査員の方から、作品のテーマをどう読み取るかということについてアドバイスをいただき、とても参考になり、またうれしかったです。

校長室にて

~~インタビューを終えて~~

私自身も作文を読ませてもらいました。「過去を振り返ってばかりいるのではなく、未来を憂いているばかりではなく、今を大切に生きることで毎日が楽しくなるということを教えてくれる。」という部分に感銘を受けました。そして、現代の諸状況をふまえて作品を読解する視点に、深さ・広さを感じました。瀬戸さんは理系志望ですが、文章を書くことも好きで、また機会があったら、何らかの作文コンクールに出展したいと考えているそうです。次回作を楽しみにしています。