ロールモデル(校長ブログ72)
人生においては、様々な場面で様々な選択に迫られます。選択を誰かに委ねる方がラクですが、自分の人生ですから、やはり、自分自身でよく考えて選択していきたいものです。そうは言っても、当然、迷ってしまうこともあります。そういう時に、ロールモデルのような存在がいてくれると、自分の進むべき道が照らし出されるような気持ちになります。その点、自分と同じような悩みに直面し、その時の先輩からアドバイスをもらい、よく考えた上で進むべき道を自分で決めた経験のある先輩たちの存在は、生徒たちにとって、ロールモデルと言えるのではないでしょうか。先輩たちが開智生だったころ、同じように色々なことについて悩み、くじけそうにもなり、でもそれを乗り越えてきた・・・、そんな先輩たちのアドバイスは、とても参考になることでしょう。
開智では、先輩の話を直接聞く場面がいくつかあります。その一つが、合格体験談(5月・6年生)であり、進路を考える会(5月・4年生)です。大学受験の勉強だったり、文理選択を控えた、将来の目標の見定めだったり、そんなとても悩ましい時期に、経験者である先輩の話を聞くのは、生徒にとって大いに助けになります。
6年生「合格体験談」:生徒の感想「先輩方から教わった勉強法のうち、覚えるべきこと
や今すべきことを紙に書き出すことで、知識の整理やモチベーションを向上させていたという方法がとても印象的でした。忘れがちな暗記事項はノートにまとめることで、何度も見返して定着しやすくなりますし、今すべきことを紙に書き出すことは、思考を整理して目的を明確にすることにつながるということです。今回教わったことを意識しつつ、受験勉強を頑張ります。」
4年生「進路を考える会」:生徒の感想「進路や将来やることは、周りに流されて決めるのでは無く、自分のやりたい・好きなことで選んでいくのが一番良いんだなと思った。やりたいことを全力で楽しんで仕事をしている人がこんなにもカッコいいとは知らなかった。なんだか元気を貰えた。」
一貫部は開校から25年たちました。先輩たちの数も非常に多くなりました。各方面で活躍する、個性も経歴も豊かな先輩たちの存在は、生徒にとって非常に頼もしい存在です。先輩たちも、自分が開智生だったころを思い出すと、先輩として何か協力できることがあるのでは、と思ってくれるようです。このような先輩たちの存在は、一貫部にとって、大切な宝物です。これからもこのような機会を増やしていきたいと考えています。