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開智発表会 実行委員インタビュー①(校長ブログ88)

開智発表会実行委員インタビュー①

 

 3年ぶりの対面での実施となった開智発表会が、開催されました。生徒たちは多くの貴重な体験をしました。開智の行事は、実行委員会が企画・運営をします。今回も実行委員が大活躍しました。2回に渡り、実行委員のインタビューをお送りします。1回目は、実行委員長前川俊君と副実行委員長黒田恕君の、5年生コンビです。

 

~~コンセプトを「黎明(れいめい)」にした理由~~

 先輩方がオンラインで開智発表会(略して開発)を続けてくれたおかげで伝統は継続できましたが、対面での開発のノウハウは失われてしまいました。僕たちが対面開催の開発に参加したのは、2年生の時で、全体の運営などにはまったく関わっていませんでした。そこで、前例や既成概念にとらわれない、新しい開発に挑戦するために、夜明けを意味する「黎明」をコンセプトとしました。

 

~~新しい挑戦とは~~

 他校の文化祭を見学して、色々と考えました。外装セクションが、初めての試み「アンブレラスカイ」にチャレンジしました。初めて設置した「ITセクション」がQRコード活用の混雑度把握システムを生徒だけで導入しました。また、広報活動の充実のために、インスタグラムを開設しました。他にも、導入には至らなかったのですが、様々な実行委員企画を提案しました。

 

~~大変だったこと~~

 誰一人として、対面での開発の運営の経験がなかったことから、すべてが大変でした。第7波の状況から対面開催の実施判断が8月中旬となったことで、スケジュール的にもとても厳しいものがありました。実行委員企画として、外ステ(外ステージの略)をやりたかったのですが、日程的な問題、音響等の制約等により実現できなかったことが心残りです。

 

~~うまくいったこと~~

 限定公開ではありましたが、外部の方(受験生とその保護者の方々、在校生の保護者の方々)を無事お迎えできたことはとてもよかったです。また、上記の新しい挑戦もうまくいきました。学校行事にはハプニングがつきものですが、初日にスタンプラリーが難しすぎるとのご指摘をいただき、焦りました。すかさずその日のうちに対応し、翌日には解決できたので、臨機応変の対応ができたのではと思っています。そして、誰も経験のない手探り状態での企画・運営だったので、各セクションの責任者は立候補制としました。結果として、年功序列によらず、熱意のある人が、4年生であっても5年生であっても、各セクションの中心となって引っ張っていってくれたことが大きな成果です。これは来年の開発にきっとつながることと思います。

 

~~後輩に向けて~~

 今年ほぼゼロスタートで対面開催の開発を実施できたので、この経験をぜひ生かし、さらなる新しい挑戦をしてほしいと思います。来年はさすがに早い段階で対面開催が決定されるだろうから、他校を見たりしてじっくり企画を考え、早め早めで動くとよいと思います。開智生もお客さんも楽しめる開発にしてください。目玉になる実行委員企画があるとよいのでは。

管理職にプレゼンする実行委員長と副委員長。
アンブレラスカイ。美しく完成しました。
当日の様子。多くの方にご来場いただきました。

~~インタビューを終えて~~

 対面開催のノウハウがない中での企画・運営は、さぞかし大変だったことと思います。そんな状況下でも皆懸命に開発を盛り上げてくれました。先日、外部で行った学校説明会の会場で、「開智発表会に参加しました。生徒の皆さんが明るく声をかけてくれて、とても感激しました」とのお言葉を、受験生の保護者の方から頂戴しました。とてもうれしく思いました。生徒にとって準備は大変だったと思いますが、おもてなしの心を持って、開発を企画・運営できたことは、明日につながる、とてもすばらしいことだと思います。来年の開発に大いに期待したいと思います。

 2回目は、積極的に企画・運営に関わった4年生の実行委員にインタビューします。