生徒会インタビュー①(生徒総会2022)(校長ブログ75)
6月3日に今年度の生徒総会が開かれました。生徒総会は、生徒会予算・決算の議決、および、生徒会活動全般の概況報告等を目的に、年1回、生徒会主催で実施されています。以前は体育館に全校生徒を集めて実施していましたが、昨年度より、教室にて動画配信・グーグルフォームによる議決、という形式をとっています。生徒会長金子美華さん(5年生)と副会長髙橋徳之介君(同じく5年生)に、今年度の生徒総会をふりかえってもらいました。
~~今回の生徒総会でめざしたことは?~~
もともと、今年度の生徒会がめざしているのは、①全校生徒を巻き込みたい、②昔からやっているから何となく、ではなく、その活動の目的を意識する、③次の代につないでいくことを意識する、ということです。生徒会も、委員会も、部活動も、それぞれの活動において、みんなが開智の一員であるという意識を共有したいと思っています。そのためにも、生徒総会という機会を利用して、生徒会や委員会、部活動において、現状何をやっているのかについて、全校生徒に知ってもらうことを、生徒総会の目標にしました。
~~具体的にはどのような取り組みをしましたか?~~
生徒会、委員会、部活の部長会の活動内容を伝えるための動画を作成することにしました。会長が全体のシナリオ作成、生徒会役員たちが撮影、副会長が編集、という役割分担としました。視聴する生徒にとって親しみやすいものとするために、占い師が登場するドラマ仕立てとしました。2週間という短期間ですべてを完成させるのは大変でしたが、皆で協力して何とか完成させることができました。効率的な情報共有にiPadが大活躍しました。
~~反応はどうでしたか?~~
とても良かった、という声をたくさんいただきました。伝えたいことが盛りだくさんで、合計20分の動画となり、ちょっと長いかなあ、と思っていましたが、多くの生徒から、「20分あっという間だった」と言われて、うれしかったです。活動をみんなに知ってもらうという目的は達成できたと思います。
~~終わってみての感想は?~~
改めて、生徒会役員の連携の重要性に気づかされました。考えてみれば、生徒会役員は2年生から5年生まで、年齢も性別も性格もバラバラな人からなる組織で、多様性にあふれています。同級生同士で何かを話し合ったり、実行したりするのは、比較的やりやすいのですが、これだけ多様なメンバーで何か一つのことを成し遂げるのは、実はとても難しいということに改めて気づきました。でも、9人の生徒がまとまらないのに、2000人の全校生徒をまとめられるわけがありません。9人のメンバーの連携はやはり重要です。2000人の多種多様な生徒をまとめていくためにも、的確な情報提供はとても大事だということを感じました。
~~今後の生徒会の活動計画は?~~
・校則、制服の見直し
・広報の充実(SNS活用)
・委員会活動の周知や、委員会募集方法の見直し
・生徒の活躍の紹介を生徒会で実施したい
といったことを考え、取り進め中です。
~~最後に、一言ずつどうぞ~~
金子さん:生徒一人一人が主体的に考えて、学校生活に取り組み、活気ある学校にしたいです。そのために、発信を強化して、全校生徒を巻き込んでいきたいです。
髙橋君:開智に入って良かった、とみんなに思ってもらいたい、卒業した後も、この学校でよかった、と思ってもらえるような学校にしたい、と思っています。
私も生徒総会の動画を見ましたが、とてもわかりやすく、自分たちの活動について紹介されていて、興味深く感じました。このブログで紹介した、部長会幹部の生徒たち(校長ブログ73)、そして、体育祭実行委員の幹部の生徒たち(校長ブログ74)の考えと共通する点、すなわち、生徒の立場に立って、必要な情報を提供すること、生徒一人一人が主体的に考え、動けるようになることを、リーダーたちが常に意識していることがわかり、大いに共感しました。私自身の学校運営に生かせるヒントをもらったような気がして、うれしい気持ちでいっぱいになりました。今後の生徒会の活動に注目したいと思います。