【生徒会長・副会長・校長の鼎談】(11月末に行いました)
(菅沼)6月以降の取り組みだけでも、随分たくさんのことを成し遂げてくれました。まもなく任期満了という今の時点で、印象深く心に残っていることを聞かせてください。
(金子)部活動の成果の表彰を、今年度から生徒会が行うことにしました。ただ紹介するだけでは見ている方は飽きてしまいますので、テニス部が練習しているところに突撃取材をしたり、陸上部の生徒がいかに足が速いかをわかってもらうために、自分が実際に隣を走ってみたりしたのを動画にしました。多くの生徒が関心を持ってくれたと思います。
(髙橋)会長が体育着に着替えて登場した時はびっくりしました(笑)。実行力が半端ない。
(金子)多くの生徒からおもしろかったと言ってもらえて、うれしかったです。
(髙橋)自分は、積極的に他校の生徒会と交流を広げたことが思い出深いです。気になる学校の文化祭に行き、生徒会ブースに飛び込んで、話をすることから交流を広げました。生徒会連盟のような組織の集まりにも積極的に参加し、知り合いを増やしました。
(菅沼)営業みたい。
(髙橋)そうですね。でも多くの人から、生徒会活動のコツやプレゼンスキルなどを大いに学べました。生徒会活動へのモチベーションが下がりかけた時に、積極的に他校の生徒と交流すると、元気がもらえて、モチベーションが復活するという効用がありました。コロナ禍の影響で、ZOOMによる情報交換の場が増えたことは、交流範囲を広げることに大いに役立ったと思います。
(菅沼)生徒会活動の理想的なあり方とは何でしょう。
(金子)突っ走らない。多くの人の意見を聞くことが大事だと思います。
(髙橋)生徒会が生徒を動かすのではなく、生徒が充実した学校生活を送る機会を提供するのが役割だと思っています。生徒の自主性が大事。
(金子)生徒会役員のキャラクターに合ったあり方というものがあるのでは。生徒会活動に決まった型というものはないと思います。常に新しい形を求めて探究していくのがあるべき姿かと。
(菅沼)生徒会活動で学んだことは何ですか。
(金子)以前より人の話を聞くようになりました。
(髙橋)外へ出るのも好きですが、未来のことを考えることも好きです。
(菅沼)外へ、未来へ。
(髙橋)そうですね。読書をしていて出会ったニーチェの言葉「過去が現在に影響を与えるように、未来も現在に影響を与える」が好きです。生徒会役員としての1年間でできることは何か、というふうに、現在のことだけを単純に考えるのではなく、数年後の開智はどういう学校になっているか、どういう学校になってほしいのか、卒業生として遊びにやって来ようと思えるような学校はどんな学校か、といった未来像を描いた上で、さかのぼって今何をすべきなのかを考えることの大切さを学んだ気がします。
(金子)リーダーシップを発揮するには、まず学校の様子、生徒の様子をよく観察することが大事だと思います。親から、生徒会長になって性格が変わったと言われました。
(髙橋)自分も。
(金子)成長したみたい。
(髙橋)部活動や実行委員や各委員会の中心として活躍している人は、みんな人柄がいいと思います。朗らかに前向きに取り組んでいると、みんながついてくるし、先生たちもいろんなアドバイスをしてくれます。やはり先生方には本当にお世話になりました。文句や不満ばかりだとそうは行かなかったでしょう。マイナス面ばかり見ていると、考え方がどんどん窮屈なものになっていく気がします。生徒会役員はみんなポジティブで、助けられました。
(菅沼)それは会長・副会長のツートップがポジティブだからじゃないですか。そのチームの雰囲気は、トップの姿勢によって影響を受けます。自分も校長として気をつけようと思います。次期生徒会に対しての思いはいかがですか。
(二人声を合わせて)応援しています。自分たちも、自分たちで考えて、自分たちなりのやり方で1年間やってきました。後輩たちも自分たちがやりたいようにやればいいのではと思います。
(菅沼)お二人の将来の志望を教えてください。
(金子)建築士を志望しています。建物の設計・建設を通して、暮らしやすい街づくりに貢献したいと考えています。
(髙橋)どんどん外へ出て行きたいです。世界へ、そして、宇宙へ。宇宙開発を通して、人類に貢献したいです。
(菅沼)ありがとうございました。今後の飛躍を心から応援しています。
(二人)ありがとうございました。