学校ブログ

水泳部関東大会出場(校長ブログ140)

 水泳部の3年生の三吉慶次朗君が、さいたま市・埼玉県の大会を自己ベストの記録で勝ち上がり、関東中学校水泳競技大会の100m背泳ぎに出場しました。おめでとうございます。さっそくインタビューしました。

 

~~水泳を始めたきっかけは?~~

両親の趣味がスキューバーダイビングで、いっしょにダイビングできるよう、0歳6ヶ月からベビースイミングに僕を通わせ始めたのがきっかけです。歩き始めたのが0歳9ヶ月なので、歩き始めるより泳ぎ始める方が先だったということになります。その後、小学5年生の終わりまでスイミングスクールに通い、結構真剣に練習して、全国大会にも行きましたが、両親の勧めもあって中学受験をすることに決め、6年生以降、スイミングスクールをやめました。開智に入学後、水泳部に入って水泳を再開しました。

 

~~さいたま市・埼玉県の大会の様子を教えてください~~

実は、中2の冬から、水泳に対するモチベーションが下がってしまい、練習不足のまま6月のさいたま市の学校総合体育大会を迎えることになってしまいました。本当はバタフライが専門なのですが、練習不足だと絶対にいいタイムが出ない種目なので、あえて100m背泳ぎに出ました。何とか県大会の標準記録をクリアすることができました。県大会出場決定後は、さすがに練習しなければと、部活と市民プールでの自主練と筋トレで準備しました。埼玉県大会の決勝は10人の枠で、その中から全国大会標準記録をクリアした人が全国に行き、それ以外に最大6人、関東大会に出場できます。依然、体力の無い僕は、「4人は全国大会に行けるタイムを出しそうだから、決勝にさえ残れれば、関東には行ける」と予想し、予選に全力を投入することにしました。予選は前半から飛ばしたおかげで、何とか決勝に進むことができました。決勝では案の定、足がふらついてしまいましたが、予想通り、4人が全国のタイムをクリアしたので、関東大会に出場する権利を得ることができました。

 

~~関東大会の様子を教えてください~~

大会の1週間くらい前に自主的に市民プールに練習に行った際に、熱中症になってしまい、39℃の高熱に見舞われてしまいました。何とかそれを治し、2泊3日の部活の夏合宿で体力を調整し、本番に臨みました。東京オリンピック2020が開催された場所が会場だったので、とてもプレッシャーを感じました。また水深が3mくらいあるので、進み方の実感がいつもと異なり、戸惑いました。タイム自体は平凡なものになってしまいましたが、いい経験になったと思います。県大会の時に予選の前半飛ばした結果、決勝の時に足が震えた、ということが頭をよぎり、前半をいくらか抑え気味にしたことが、裏目に出たのかもしれません。今後に向けて、いろんな課題を得ることができたと思います。

 

~~水泳のおもしろさ・難しさとは?~~

水の抵抗をどう減らすかということがとても難しいです。手や足の使い方一つで水から受ける抵抗が大きく変わります。逆に言うと、手や足の使い方を工夫することによって、むやみやたらと手足を動かさなくても速く泳ぐことができます。その辺が難しさであり、おもしろさでもあると思います。夏の合宿の時も、小さい筋肉と大きい筋肉をどのように使うと速くなるかということをずっと考えていました。

 

~~今後の目標は?~~

バタフライで体力向上を図りつつ、背泳ぎで勝負していきたいと思っています。高校生になったら、インターハイに出てみたいです。一方で、医師を志望しているので、MDコースにいます。医師として、困っている人をいつも全力で救おうとしている父の姿を見て、自分も同様に、世の中の困っている人を助けたいと思うようになりました。スイミングスクールに通うのを復活させようかと一瞬思いましたが、両親とも相談し、開智の水泳部の活動と勉強の両立をがんばっていくことにしました。

東京オリンピック2020でも使用された、「東京アクアティックセンター」。
スタート前。
三吉君は、7コースです。
会場にて。

~~インタビューを終えて~~

時に悩みを抱えながらも、それを乗り越えて、水泳に、学校生活に取り組んでいる姿がうかがえました。自分の現状をよく把握し、今何をどのようにすればいいのか、たえず考えながら行動に移している姿勢は、とてもすばらしいと思います。工夫しながら、自分の泳ぎを今後も追求していってほしいと思います。お疲れ様でした。