タンザニアと結ぶ(校長ブログ158)
本校の20期卒業生の中村崇人さん(2022年卒業)と3年生がコラボレーションして、タンザニアの子ども達に、もう着なくなった衣服を送るというボランティア活動を行いました。関わった中村さんと、3年生のFDコースの生徒(髙橋さん、中島さん、波賀さん、藤丸さん、水政君、中村君)の皆さんに話を聞きました。
【中村崇人さんの活動について】
中央大学文学部に通いながら、タンザニアのモリンガのビジネスに関わっている知人からの紹介で、モリンガ(インドが原産地で、アジア・アフリカ・中南米などの熱帯・亜熱帯で栽培される植物。葉や果実を食用とする他、種からオイルもとれる)の商品化・タンザニア文化の日本への紹介などの活動をする非営利の学生団体SMTM(Students Moringa To Maasai)を立ち上げる。開智の卒業生を中心に、現在、約20人のメンバーがいる。4つのチーム(モリンガ活用、イラスト、情報ネット、販売)に分かれ、様々な活動を行っている。
~~この活動を始めたきっかけ①~~
モリンガのクッキーの販売活動をしている中で、現在タンザニア在住で、たまたま帰国している方と出会いました。その方と、タンザニアの子ども達に対してできることはないか、ということを相談し、この活動を考えました。現地との連絡はその方と、もともとの知人にお世話になっています。(中村さん)
~~この活動を始めたきっかけ②~~
私たちは、SDGsコミュニティとして、22期の先輩方から受け継いで、コンタクトレンズケースの回収活動に取り組んでいます。その他にも活動を広げたいと思っているときに、FDコースの向井哲和先生から、この中村先輩の話を聞き、自分達も関わりたいと思うようになりました。また、IB探究の活動で校外に出ているときに、偶然、中村先輩がモリンガのイベントの会議に参加されているところに出くわし、興味を持ったということもきっかけです。(生徒たち)
~~活動に参加してみて感じたこと~~
もう着なくなった衣服を集めるために、ポスター等を作成し、全校生徒に活動を周知しました。ちょうどインフルエンザの学年閉鎖と重なり、周知には苦労しましたが、多くの衣服を提供してもらえたのは、よかったです。ポスター等の作成のために、タンザニアについて色々と調べ、これまでタンザニアとの接点もなかったことから、多くの知識・気づきを得ることができました。現地に衣服が届いた後、インスタグラムのリール動画により、現地の方々からの「ありがとう」という日本語のメッセージをもらえたことは、とてもうれしかったです。
~~今後の方向性①~~
SDGsコミュニティとして、世の中に貢献する活動を、これからも続けていきたいと思っています。今回のようなチャンスがあったら、積極的にチャレンジしていきたいです。中村先輩の活動にも興味があります。(生徒たち)
~~今後の方向性②~~
モリンガを使用したクッキーや和菓子などの販売のイベントを、来月も行います。よもぎのような風味があり、とてもおいしいです。そのイベントでは、タンザニアにいる動物のイラストを描いた、磁石釣りや射的などの縁日グッズも準備しようと思っています。タンザニア駐日大使の方との交流も予定されており、引き続き、タンザニア文化の紹介のための活動を続けていきます。将来的にはモリンガ製品のビジネスの立ち上げも視野に入れています。(中村さん)
~~インタビューを終えて~~
出会いを大事にしながら、新しいことに積極的に挑戦する中村さん。仲間と協力しながら、やろうと思ったことを具現化し、成果につなげる生徒たち。チャレンジには、思うようにいかないことも多々あるかと思います。それを乗り越えて、多くのことを学ぶことは、とても大切なことです。社会貢献ということはどういうことか、考えるよい契機になったと思います。