学校ブログ

ボランティア・スピリット・アワード「コミュニティ賞」(校長ブログ160)

 開智の3つの委員会(ボランティア委員会・美化委員会・THEグリーン委員会)が設立した、「開智キレイ化プロジェクト(略称『キレプロ』)」の様々な活動の報告を、「第27回ボランティア・スピリット・アワード」に提出したところ、関東ブロックの「コミュニティ賞」を受賞しました。おめでとうございます。さっそく話を聞いてみました。ボランティア委員会の北川君、中山君、美化委員会の山口君、THEグリーン委員会の小林君の皆さん(全員5年生)です。

 

【ボランティア・スピリット・アワードとは】

「ボランティア・スピリット・アワードは、米国プルデンシャル・ファイナンシャルが1995年に開始した国際的な青少年のボランティア支援プログラムで、日本では1997年にスタートしました。社会課題に気づき、それを自身の課題と捉え、挑戦と克服を繰り返しながら成長する中学生・高校生に、賞を通して称賛と感謝を贈るとともに、情報交換、交流、活動発表の場を提供します。過去25年間で、約48,000通、総勢約416,000人もの中学生・高校生の応募がありました。「未来を描くチカラ」をキャッチフレーズとして、“誰かのために何かを変える“ことを目指し、自ら行動を起こしている中学生・高校生を応援します。」

(HPから引用しました)

 

~~活動の内容は?~~

「開智キレイ化プロジェクトとはボランティア委員会美化委員会theグリーン委員会の3つの委員会で構成されており2022年の春から始まりました。校内を綺麗にするという活動だけではなく、学校とその周りの土地や周辺住民との関係性までもをキレイ化し、最終的には町興しに繋げていくことを目標としています。学校がある岩槻の文化を学び地域の料亭と協力して文化を伝えていくプロジェクト。学校の敷地内にある耕作放棄地を畑として整備し、野菜や、花を栽培。栽培した野菜を子ども食堂、学校の食堂へ寄付。月1回の子供食堂の調理補助や、利用者との交流。独居の高齢者宅を訪問し、年末の大掃除を代行。地域の防災アドバイザーの監修による地域防災プロジェクト。フードドライブの実施。フードパントリーの手伝い。食堂から出る野菜くずをコンポストにする。という幅広い活動を行っています。」

(出展に際してキレプロのメンバーが記述・提出した文章から)

 

~~感じたこと~~

 このコンテストには初めての出展だったので、どれくらいの内容だとどういう賞をもらえるのか、全然わかりませんでした。賞をもらうために活動していたわけではないのですが、受賞できたことは素直にうれしいです。やってきたことに達成感をいだいたり、やりがいを感じることができました。ブロック賞を取って、全米表彰式参加につなげるという思いもなかったわけではないので、くやしいという気持ちもありますが。これからも開智をキレイにする、そして、地域の方々との関係をより深めていくことに取り組んでいくきっかけに、今回の受賞がなればいいと思います。

 活動をしていく上では、いろいろな失敗もありました。お互いのコミュニケーションの難しさや、先が見通せない中で行き当たりばったりになってしまいがちなことなど。それらを乗り越えることができたことは、とてもよかったです。

 キレプロでは、様々な活動を行ったので、それを漏れなくどう伝えるか、結構大変でした。活動の多様さでは自信があったのですが、ブロック賞をとった他のチームの内容を見ると、多様さよりも1つの活動の深さの方がより評価されたような感じでした。オンラインで行われた表彰式の時に、他のチームの方々と交流する時間があり、お互いの活動を共有したり、困っていることを相談し合ったり、励まし合ったりしたことが、思い出です。

 

~~今後について~~

 現在、4年生に引き継ぎを行っています。4年生はとても熱意にあふれていて、実に頼もしいです。今までやってきた活動の継続に加えて、新しいことに積極的に挑戦してほしいです。応援しています。

「キレプロ」の活動を、第5回学校説明会で発表しました。その時のスライドの一部。

校長室にて、記念品の盾を前に記念撮影。

~~インタビューを終えて~~

 本人たちも言っている通り、賞を取るための活動ではありません。とは言っても、評価されることはうれしいことですし、関わった生徒、そして開智生全体にとっても、励みになることだと思います。地域の皆様方にも喜んでいただけることでしょう。後輩達のやる気も高まっているようです。また、表彰式の時の情報交換の場で他校の生徒たちと交流ができたことは、これもまた、今後につながる貴重な経験だったと思います。キレプロの活動を、これからも応援していきたいと思います。

 本ブログの年内の更新はこれで最後です。来年も開智生の活躍をたくさんお伝えしていきたいと思います。皆様よいお年をお迎えください。