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吹奏楽部演奏会-忘れられない贈り物-(校長ブログ99)

 11月13日に、吹奏楽部の演奏会が校内で開催されました。筆者も観客として参加しましたが、大勢の観客で大盛況でした。幹部の生徒達(5年生:部長:沖村さん、副部長:高梨さん、指揮:卜部君、4年生:副部長<次期部長>荒井さん)に、演奏会をふりかえってもらいました。

 

~~演奏会を開くことになったきっかけは?~~

 約1年前、自分たちの代になった直後に、1年後に引退する時に演奏会をやりたいね、という声が5年生の間からあがりました。5年生の気持ちだけで決めるべきではないと思い、部員全員に意見を求めたところ、多くの部員が賛成してくれたので、秋に開催することになりました。ステージフェスタでのバトンチア部とのコラボ、体育祭開会式での演奏、開智発表会・時鐘祭(高等部の文化祭)での演奏など、この1年間、積極的にチャレンジしようと思って様々な新しい企画に取り組んできたので、その集大成として、演奏会を実施したいと思いました。

 

~~コンセプトは?~~

 部員全員にアンケートをとった結果、「忘れられない贈り物」とすることに決まりました。保護者はもちろん、先生方、生徒たちなど、吹奏楽部に関わった方全員に感謝の気持ちを贈りたいと皆が考えました。来場された方全員に楽しんでもらうために、クオリティを上げることが必須だと思いました。

 

~~こだわりのポイント~~

 部員全員で取り組むために、全学年で役割分担をしました。次年度以降のことを考えて、4年生が中心になって動いて5年生がそれをサポートする体制を作り、MCも4年生にお願いしました。

<MCを担当した荒井さん:MCに立候補しました。曲と順番は決まっていましたが、どう盛り上げていくか、必死に考えました。ディズニーランドをモチーフにして、鎌倉時代にタイムトラベルするという趣向で、エンターテイメント要素をたくさん盛り込みました。本番では緊張して大変でしたが、盛り上がってもらえて、よかったです。>

 また、SNSによる発信にもこだわりました。多くの生徒・保護者にフォローしてもらえたおかげで、演奏会の告知もうまく行き、予想以上の大勢の人にご来場いただけました。

 

~~大変だったこと~~

 初めての試みなので、参考にすべき前例がなく、準備はとても大変でした。また演奏会直前に5年生がコロナで学年閉鎖となってしまい、さすがに焦りました。当日午前中のリハーサルで、まだ全然まとまっていない現実に直面して、呆然としてしまいましたが、それが逆に腹をくくることにつながったのか、「やるしかない」とみんなが思って、練習以上の力を発揮することができました。

 

~~うまくいったこと~~

 経験の無いことだけに、多くの部員に「本当にやれるのだろうか」という不安がありました。しかし、丁寧に皆に説明をし、全員で取り組む体制を作ることができたことで、部内の意見交換が活発になったと思います。後輩からもどんどん意見・要望が出てきて、風通しのよい雰囲気になりました。

 

~~5年生から後輩達へ~~

 自分たちの代になって、やりたいことがたくさんあったので、その実現のために、後輩達にも無理を強いてしまったかもしれません。しかし、挑戦する気持ちがあれば、前例がなくても多くのことが実現できます。積極的にチャレンジしてみてください。やりたいことが見つかったら、自分からそれを発信すると、賛同してくれる人が増えて、最初に思っていたもの以上に大きなことが実現できるものです。困ったことがあったら、いつでも相談してください。

 

~~4年生の今後の抱負~~

 先輩たちの取り組みを参考に、自分たちもいろんなことに挑戦したいです。もっとパワーアップして、エンターテイメント集団にしていきたいです。この演奏会で部員たちの結束も深まったので、来年につなげていきたいです。

 吹奏楽部に興味がある人は、ぜひ入部をお願いします!!!

 

~~吹奏楽部顧問渡辺亮介先生から~~

 あれやれこれやれと顧問から指示をせず、生徒自身が考え、提案をしたことにしっかり耳を傾け、サポートするのが私のポリシーですが、今回、部員たちが力を合わせて本当によくがんばったと思います。校長先生の全校アセンブリーでの言葉の通り、何事も、「よし、やってみよう」と決意して実際にそれをやってみることが大事です。5年生は、前例のないことに挑戦したことで、今後の人生を自分で切り拓いていくことに対して自信が深まったと思います。4年生以下の部員たちも、今年の経験を糧に、今後の活動について、自分たちで考えて自分たちなりの新しい提案をしてほしいと思います。

プラザ棟入口にて、生徒が毛筆で書いた看板。
全体集合写真
第Ⅰ部(クラシック)
第Ⅱ部(ポップス)服装を部活Tシャツに着替えました。
第Ⅱ部(ポップス)服装を部活Tシャツに着替えました。
校長室にて記念撮影。

~~インタビューを終えて~~

 観客をいかに楽しませるか、という点を第一に考えて演奏していたことを、当日聴いていてとても感じました。そこに至るまでには、いろいろと苦労があったことがわかり、改めて感動しました。開智の学校行事と言えば、吹奏楽部がいろんな形で必ず活躍するイメージが定着したと思っています。吹奏楽部は、部員が総合部・一貫部・高等部の3つの部にまたがる、70人近い人数で活動する大所帯の部活動です。今後の吹奏楽部の活躍が楽しみです。