WSC(World Schlorship’s Cup)世界大会出場(校長ブログ262)
4年生と5年生の有志チームが、WSCの国内大会に出場し、見事、世界大会への出場権を獲得しました。おめでとうございます。世界大会(@ソウル)を控えて、国内大会の様子、世界大会への意気込みなどをインタビューしました。5年生から永野さん、野田さん、福島さん、4年生から舟山さん、朝見さん、藤田さん、豊田さん、高山さん、藤原さんが参加しました。
【WSCとは】
World Scholar’s Cupは、英語によって教養を競う総合競技であるとともに、世界約40の国と地域の中高生との交流を通じ、国際理解を深める貴重な機会で、日本では2012年に始まりました。国内大会で上位に入賞すると、世界大会に参加する権利が付与され、世界大会で上位に入ると、Yale大学で開催される、チャンピオン大会に参加する権利が与えられます。(WSCのHPから)
~~参加のきっかけは?~~
・他校の友人が去年WSCの大会に出ていて、それについて教えてもらったり写真などを見せてもらったりして紹介されたので、「なんか面白そうだな」と思ったのが始まりでした。担任のシルビア先生に相談したら、「私も出たことあるよ」と言われ、それならばアドバイスもいただけると思い、参加することにしました。GBコースの縦のつながりを増やしたいと思っていたので、4年生にも声をかけました。
・先輩からWSCを紹介され、おもしろそうだと思いました。
・参加者はアルパカのぬいぐるみがもらえると聞いて、参加することにしました(笑)。
~~事前の準備について~~
・WSCではペーパーテスト(Scholar’s Challenge)、エッセイ(Collaborative Writing)、チームクイズ(Scholar’s Bowl)、そして英語ディベート(Team Debate)の4つの競技を英語で行います。事前に出題範囲が提示されます。膨大な量の英文なので、分担してリサーチを行い、その成果を週に1回は集まって皆で共有しました。ディベートの基礎については、開智のディベート部の皆さんの指導を仰ぎました。生成AIなども使いながら、出題範囲に関する論題を色々いくつか考えて実際に3チームで組み合わせを変えて、英語でディベートの練習をやりました。
・ライティングについては、それぞれに日記、エッセイ、物語風に書いてみて、シルビア先生に添削してもらいました。創造性(クリエイティビティ)が求められるそうです。プレDPやDP(国際バカロレアのディプロマプログラム)で学んでいることが生きたと思います。
・クイズの準備に一番時間をかけました。分担された内容をリサーチし、グーグルドキュメントに記載し、皆で共有しました。また、世界中に今回の課題を読んでクイズ問題を作ってくれる方がいるので、片っ端から解いてみました。過去に世界大会に参加した友人からいろんなアドバイスももらいました。
~~当日の様子~~
・会場に向かうバスに乗った時点で、周りから英語しか聞こえてこなくて。「あ、もう終わった。来る場所を間違えたかな」と思いました(笑)。体育館に入って座ってた時は、これから戦うライバルだからか、最初はピリピリしている雰囲気もありました。しかし、会場の雰囲気として、海外育ちの子やインターナショナルスクールの子が多いせいか、初対面の人に普通に話しかける感じでした。すぐにInstagramを交換したりして、みんなすごくフレンドリーだったので、そこまで緊張しなくてもいい、とても良い雰囲気でした。
・アルパカの縫いぐるみを頭に載せて動き回るという余興があって、盛り上がりました。日本でよくあるコンテストとはだいぶノリが違いました。
・ディベートでは、強いという噂の市川高校さんと対戦することになってしまいました。とても強かったです。ただ、全くの「純ジャパ(日本生まれ日本育ち)」である私たちが、この舞台に立てたのはラッキーだなとも思いましたし、逆に「別に頑張ればそのレベルまで行けるんじゃないかな」という自信にもなりました。
・私は、学校の授業などで今まで習ってきた文章の書き方が、すべて「アカデミック・ライティング(論理的・学術的な文章)」でした。だから、急に「クリエイティビティ(創造性)が大事だ」と言われたときに、どうすればいいんだろうと悩みました。 それで、私は昔『ハリー・ポッター』の原書を読んでいたので、そのエッセンスを取り入れてみようと思い、文章構成を考えながら少しずつライティングを練習していきました。その結果、今回の成果につながったという感じです。
・クイズは、中身自体、すごかったです。スクリーンに映像が流れるのですが、例えば「アザラシが跳ねている変な映像」が流れて、「これと、あなたが勉強したことを結びつけなさい」みたいな奇想天外な問題が出るのです。斬新な問題が多いので、解いていて楽しいです。BGMなども取り入れたりするなど、よく考えられている問題なのだけれど、すごく難しいです。
~~大変だったこと~~
・準備も当日も、とにかく時間がありません。時間をどう使うかが重要でした。ゴールデンウイークは、学校の宿題とWSCの準備で本当に忙しかったです。自分はチームにどう貢献するか、自分の存在意義は何か、と常に自分に問いかけていました。出題範囲が難しくて、しかも英語。リサーチが大変でした。チームが2学年にまたがるので、連携を取ることも難しかったです。
~~学んだこと~~
・出題範囲が幅広いので、教養がついたという気がします。いろんな知識がつながりました。「やり方によって何でもできちゃうんだな」というのも感じました。私たちは、英語が得意な帰国子女の人やハーフの人と比べると、やっぱり英語力自体は劣ってしまいます。それでも、作戦の立て方とか、それなりの対策とか、自分たちの長所・短所をちゃんと理解して適材適所でチームを組めば、どんなに英語がペラペラな人にでも勝てるんだということを学びました。
・結局この活動自体が自分たちにとって「新しいこと」でした。だから、何か新しいことを始めることの大変さを感じたと同時に、その楽しさも学べたなと思っています。
・私的には、WSCに挑戦する前、親からよく「タイムマネジメントができていない」と言われていて、それを改善するにはどうすればいいんだろうとずっと考えていました。WSCを通して膨大な資料の多さや大変さ、練習する期間などをすべて着々と管理しなければならなくなり、そうした生活を送っていたら、いつの間にかタイムマネジメントが結構できるようになりました。
・私は、普段の学校の定期テストとかだと、やっぱり「間違えるのって怖いな」と思ってしまいます。でも、WSCでは間違えても、周りの人たちも結構ワイワイ喋りながらやっているから、「あ、間違えちゃった!」「次行こう!」みたいな声がよく聞こえてきて、全体的に「間違えても別に楽しいからいっか!」という雰囲気だったので、「間違えることはそんなに怖くないんだな」ということを学びました。
~~世界大会に向けて~~
・日本ではない海外の国でどれだけ緊張せずにいられるか。「日本語を喋れる人がもう周りにいない」という環境が当たり前の状態で、どれだけ今までの自分の力を出し切れるか。そして、どれだけチームメイトを信頼できるか。本当にそれだけだと思います。東京ラウンドではまだまだ実力が足りていなかった部分があったので、そこをどう強化してソウルに臨むかが課題です。これから夏期講習などもある中で、他のことよりもここに時間を割くからには「絶対に勝たなきゃいけない」と思っているので、どれだけこれに時間を投資できるかが大切になると思います。
・実は今回の世界大会、元のチームメイトがどうしても行けなくなってしまって、私は「個人マッチング(※現地で知らない参加者と即席でチームを組む制度)」を選びました。昨日初めてそのマッチング相手の人たちと連絡を取り合ったのですが、ディベートのやり方もリサーチの仕方も何もかもが違っていました。あと2ヶ月もないくらいの間で、また0から関係性を築かなければなりません。 これまでは自分が頼りすぎていた部分もあるし、自分の英語力のなさも相まって、今はものすごく焦りを感じています。でも、もう「行く」と決めたからにはやらないといけないですし、マッチング相手の2人がものすごい名門大学を目指している優秀な人たちなので、私も出せるだけの力を出さないと申し訳ありません。だから、東京ラウンド以上に死に物狂いでやらないと、という感じです。
~~インタビューを終えて~~
シルビア先生のアドバイスはいただいたものの、ほとんど自分たちだけで準備し、当日に臨み、しっかりと成果を上げたその取り組み姿勢は、賞賛に値します。今何をすべきか自分で考え、仲間と協力しながら、必要な対応をしていくことができるのは、まさに開智生ならではの特徴だと思います。ソウルでは、東京大会以上に実力を発揮して、さらなる高みをめざしてください。応援しています!




