学校ブログ

合唱コンクール

 合唱コンクールは、開校以来行ってきた行事です。また、今から15年前にそれまで校内で行っていたものを外部のホールを借りて実施することにして以来、場所は春日部市民文化会館からさいたま市文化センターに移す変化はあったものの、営々と歴史を築き上げてきました。そして今回のコロナ禍。合唱コンクールをどうするかについて、学校としても色々と考えましたが、合唱コンクール実行委員たちも、休校期間が終わって学校が再開されて以降、必死に考えました。感染防止策を徹底して合唱練習・コンクール本番を実施する案、歌うのではなくて楽器を用いて合奏を行う案、個人で歌ったものをデジタル編集して1つの合唱にする案、など自ら様々な案を出し、それぞれを綿密に検討してきました。しかしながら、実行委員は感染防止策を徹底しつつクオリティーを維持することは困難と12月末に判断し、今年度の合唱コンクールの実施は断念という苦渋の決断となりました。学校としてもそれに同意しました。

2004年度の合唱コンクール。この頃は、開智アリーナで実施していました。

 「学校の判断でさっさと中止にしてしまえばよかったのではないのか」という意見もあるのかもしれませんが、生徒が当事者意識を持って、さらに言えば、楽しい学校行事の追求だけではなく、参加者の安全安心も考慮した上で学校行事を企画・運営していくのが開智のやり方ですので、結果的に中止となってしまったのは残念ですが、実行委員たちの研究心・粘り・決断力を高く評価したいと思います。この悔しい思いを、いつか合唱コンクールが復活する時に、あるいは、今後の学校生活において、前向きに生かしていってもらいたいと切に願います。