開墾と栽培(校長ブログ94)
ボランティア委員会とTheグリーン委員会が協力して、開智の敷地内の空き地に畑を作り、野菜の栽培を始めました。各委員会のコアメンバーの4年生に、経緯と現状について聞いてみました。
(ボランティア委員会:北川委員長、原田さん、高橋さん、森君、中山君、Theグリーン委員会:小林委員長、岸野君、綿森君、吉田君)
~~畑を作ることになったきっかけは?~~
今の6年生の先輩の代から、近隣のご高齢者のお庭の整備と野菜作りのボランティアを始めていましたが、それをさらに発展させて、学校内の敷地でも畑作りをしたいと考えました。空き地の雑草が近所のご迷惑となっていたので、その解決策にもなります。探究テーマで「若者が農業に関心を持つには」をテーマにしていた生徒の提案が直接のきっかけとなりました。自分たちの土地で自分たちが作った作物を、食堂で加工してもらって、それを自分たちが食べる。「地産地消」について考える契機にもなると考えました。ボランティア委員会の提案にTheグリーン委員会も協力するという形でスタートしました。
~~大変だったことは?~~
雑草が生え放題の全くの荒れ地から畑を作るのは、とても大変でした。スコップを持って、とにかく地面を雑草ごと掘り返すという作業を続けました。日頃からお世話になっている、元徳力自治会長の黒木忠弘様が見かねて、学校近所のポンプ会社からユンボをお借りいただき、運転も近所の佐藤利雄様にご協力いただきました。地域の方々の支えがあって、学校が成り立っていることを、改めて実感しました。
~~学んだことなど~~
皆で目標を立てて、その実現のために協力することの大切さを学びました。畑が完成した時の達成感は、何事にも代えられません。地域の方々とのつながりの重要性も感じました。畑を見にいくと、少しずつ野菜が成長していて、まるでペットを飼っているような愛着を感じています。委員会活動は、以前は形骸化している感がありましたが、今の5,6年生の先輩の代から活発になっていて、とても多くのことを学べます。実行が年単位の活動は、他にあまりなく、こういった経験は将来生きる気がします。
~~今後について~~
まず、今回は、かぶ、にんじん、たまねぎを植えました。収穫したら地域の方々にも恩返しとしてお配りしたいです。開智の食堂にも提供し、多くの生徒に食べてもらいたいです。今後、季節に応じた野菜を栽培していこうと考えています。畑は一回作ったらそれで完成というものではなく、何年もかけて肥料をやるなどして、少しずつ土地を改良していくものなので、今後も継続的に手入れしていきます。自分たちの代だけでなく、後輩たちにうまく引き継いでいきたいです。
ボランティア委員会としては、他にも地域ボランティア、商店街の活性化のお手伝いなども考えていこうと思っています。
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インタビューを終えて
教室で学ぶことも多いですが、教室の外へ出て学ぶこともまた得がたいものがあります。空き地から畑を作るという経験はそうできるものではありません。実際に体を動かして体験することからは、多くのことを学ぶことができます。委員会で色々な議論をしながら物事を前に進めていく経験もまた、貴重です。この活動の今後の発展に期待しています。
また、地域の方々に支えられて学校が運営できていると改めて感じました。この関係も引き続き維持していきたいと思います。