学校ブログ

1,2年フィールドワーク(校長ブログ91)

 本校にとって、フィールドワークという学校行事はとても重要な意味を持っています。25年前の開校以来、「探究」にはこだわって来ました。開智の探究には、いろいろな特徴がありますが、一番の特徴は、「開智での6年間のすべてが探究であること」だと考えています。「総合的な学習の時間」「総合的な探究の時間」においてだけ探究をするのではなく、各教科の授業も、開智発表会や体育祭などの学校行事も、部活動も、その他の様々な自主活動も、そして、大学受験のための「放課後特別講座」までも、すべてが「探究型」でありたい、これが開智のめざしているものです。

 「探究型」をめざす学校行事のなかで、とても大きな意味を持っているのが、各学年で行われる、「フィールドワーク」です。実際に現場に出て行って、自分の目で見て、耳で聞いて、手で触って感じたことから疑問を見出し、仮説を立て、検証する。生徒にとっても、大変楽しみにしている行事です。1年生は磯、2年生は森、3年生は関西に行きます。コロナ対応のために、一昨年度から宿泊を伴う行事を中止せざるをえませんでした。関西フィールドワークは昨年度から再開されたものの、季節的なこともあって、昨年度、磯と森のフィールドワークは残念ながら実施できませんでした。

 今月、まず2年生が森のフィールドワークに、そして、1年生が磯のフィールドワークに無事行くことができました。教室で机に座ってあれこれ考えることも大事ですが、豊かな自然の現場に出て行って考えることも、また、格別な意味を持ちます。多くの生徒が貴重な体験をし、自然の奥深い真実に触れたことと思います。

森のフィールドワーク開所式の様子。
森に出て、疑問を見つけます。
こちらは、磯のフィールドワークの朝の集いの様子。
磯での様子。色々な生き物がいます。

 実行委員が組み立てていく学校行事での経験は、生徒を大きく成長させます。学年のまとまりも高まります。今回のフィールドワークで獲得できたこと、今後の課題などをふまえて、次のフィールドワークにつなげていってほしいと思います。